九十五頁目
定期的に救難物資が湧いたところへ戻るけれど、どうも全然新しいのが湧いてこない。
どうやら近くに段差を上るための建築をしたのが良くなかったようだ。
今までも色んなカプセルが落ちてくるのを見てきたけれど、確かに落下地点に何かがあった記憶はない。
……正確にはたまに岩の隙間とかに挟まって回収できなくなっているのを見たことがあるが、とにかく湧くところに何かがあると上手く発生できなくなるのかもしれない。
どうせこの先の地上にはしばらく行かないつもりだし、木材の建築よりカプセルが回収できなくなる方が今は痛いと判断して近場のを可能な範囲で壊してみることにした。
これで再び湧いてくれたらいいのだけれど……そう思いながら前のカプセルから回収したギリーの高品質レギンスの設計図をしっかりしまい込む。
もちろん有機ポリマーが手に入ったので制作してすでに装備してあるが、やっぱり高品質となると原始的な鉄より色んな意味で優れていてありがたい限りだ。
このまま全身分の高品質装備の設計図が揃ったらありがたいのだけれど、ここのところ順調すぎるしそこまで運が続いてくれるかむしろ不安すら感じてしまうのだった。
『私の目からするともうちょっと高品質な物を作れそうな気がするんだけど……せめてクラフトだけでも手伝えたらなぁ……』
九十六頁目
あの水辺の拠点から離れたことでまたやれることがぐっと減ってしまう。
ただ持ち出したインゴットも非常事態用のジップラインアンカーも残っているので、このまま一度最初のエリアまで歩いて戻れるか試みることにした。
ちゃんとラベちゃんに乗った状態で護衛としてカルちゃんとスピノ数匹を連れて行くので、またあの蛇が出ても返り討ち……もしくは一人で逃げ出すぐらいはできるはずだ。
あいつの強さもしっかり図っておき、もし仲間に出来るならしておきたい。
また純粋にあの巨大なリングの装置が何だったのかも調べてみたい。
……尤も未来知識のない俺では何もわからないで終わってしまうかもしれないけれど。
とにかくそういう目的で最初のエリアを目指してうろ覚えの記憶を頼りにうろついてみている。
もちろんジップラインで繋いだあの装置の通路を通れば戻れるのは確実だけど、その場合は護衛抜きになってしまうので最後の手段として取っておくことにしているのだ。
『あのリング、一体だれが何のために……ってちょっと待って!あの岩陰になんか凄く未来チックな箱が落ちてるよ!』
今回名前が出た動物
ラベジャー(ラベちゃん)
カルノタウルス変種(カルちゃん)
スピノサウルス変種
バジリスク(蛇)