九十七頁目
やはりここには未来人が来ていたようだ。
フローラが見つけた箱は先駆者様の日記が収められている物であった。
ただ出てきたのはホログラム的に浮かび上がる未来の電子書みたいなもので、一瞬どうやって扱えばいいか迷ったほどだ。
しかし結局は他の人の日記と同じく普通に読むことができて、書いたのがダイアナという人であることも分かった。
内容はどうもこの日記の頁自体が中盤なのかよくわからなかったが、どうもプラットフォームを爆弾で破壊したとかどうとか書いてあった。
プラットフォームが何なのかは分からないが、その破壊のせいで酷いことになったとも書いてあって……反射的に一つだけ壊れたオベリスクを連想してしまった。
……まさかこの人達が壊したせいで地上があんな風になっているのか?
地上の厄介さに煮え湯を飲まされ過ぎたせいか勝手に結びつけてしまったが、流石に飛躍しすぎな気もする。
それより俺が気になったのは最後の方に掛かれていた彼女が庇ったと言う人の名前の方だった。
……サンティアゴ、それは確かハンスさんが絶賛していた本当の天才な人の名前ではなかっただろうか?
『もしこれが本当ならハンスさんの同僚の人もここに来てたってことかな?ハンスさんが読んだら何て言っただろうね?』
九十八頁目
もっと日記を見つけたらこのARKで何が起きていたのか分かるかもしれない。
そう思い日記の探索も目途に入れて改めて探索を進めたところ、何とか見覚えのある人工物のある所まで戻ることができた。
ここまでを日記に記して一旦はまた元の場所へ戻ろうとした……がそこでふと視界の隅に何か変なものが飛び出ているのに気が付いた。
望遠鏡で確認してみると三つのとげというか何かの尻尾のようなものが地面から生えているように見える。
……まるで罠みたいで物凄く嫌な予感しかしないのだが、実際に観察を続けていたら近くを草食が通りがかったかと思うとものすごい勢いで中からあの巨大蛇が飛び出してきた。
どうやらアイツは普段、ああして地面の下で隠れて獲物を待ち構えているようだ。
十分強いはずなのに隠れ敵襲までするとかえげつなさすぎる習性だ。
でもこうしてせっかく見つけられたということがこちらから奇襲するチャンスでもあるわけで、強さを見極めるためにも距離を保ったまま挑めるこの機会は活かしたほうがよさそうだ。
……いざ目撃してみると、あのカニがゴーレムならこの蛇はワイバーンかサンドワームに相当する強敵な気がしてならないのだが?
『スピノ数匹にカルちゃんもいるからあの毒液が余程凶悪じゃない限りは倒せると思うけど……』
今回名前が出た動物
バジリスク(巨大蛇)
カルキノス(カニ)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
ポイズンワイバーン(ワイバーン)
デスワーム(サンドワーム)
スピノサウルス変種
カルノタウルス変種
今回見つけた日記
ダイアナの記録(♯9)