百三頁目
古いジップラインで移動した先の小さい足場から来た方を見下ろしたことで、改めて進む先が他にあることが判明する。
川から少し南下しているこの場所からマップで言う東側、要するに川の下流域に向かって続いている道だ。
ただ水源から離れているお陰でカニやスピノの姿は見えないため、比較的安全に進めそうに見えた。
こうなると護衛の動物達を連れてこの先を探索するか、さっき決めた通りに南下した先にある崖下へジップライン等を駆使して移動するかの二択が生まれてきた。
尤も護衛を一緒に連れて歩けるルートとジップラインで逃走できるとはいえラベちゃんと一緒に先に降りなければいけないルートでは危険度が違いすぎる。
自然とこの坂道を下るルートを進むことにして、護衛としてスピノ達……は傷だらけだから代わりにトリケラやステゴを新たに捕獲して連れていくことにする。
スピノなどの大型肉食に比べれば劣るけれどこの子達の方が小さいところも入っていけるし、盾代わりとしての役割は果たせる程度の頑丈さはあるのだから。
『本当は熊を捕まえていけたら一番なんだけどライフルがないと……ってもう作れるんじゃない?』
百四頁目
フローラの指摘で今更ながらにもうライフルを作れる状態であることに気が付いた。
あれは銃本体も弾丸も旋盤ではなく作業机で製作可能だし、そのために必要なインゴットも既に溜まっている。
何なら新しく見つけた金属鉱石の塊を砕いて溶かせば間違いなく足りるし、火薬だってこれまで小まめに貯めていた木炭を利用すれば熊一匹分の麻酔弾分はあるだろう。
更に言えば麻酔弾どころかあの幻惑するキノコから採れたクラゲの毒も僅かにあるから、強力麻酔弾だって少しは作ることができる。
これらを駆使すれば熊だって仲間に出来ないわけがない。
下手な肉食より力強い熊を護衛として連れていければ安全性は全然違ってくる。
だから探索はいったん中止して捕獲作業に移ったところ、果たして想定通りあっさりと一匹目を仲間にすることができた。
更に調子に乗って新たに見つけた個体を残りの麻酔弾で仲間にしようとした……ところギリギリ足りなかったけれど最後の一押しに麻酔矢を使うことで無事仲間にすることができた。
しかも今回もありがたいことに雌雄が揃ったではないか。
これなら繁殖も可能なわけで……進むより先に繁殖させてからの方がいい気がしてきたぞ?
『孵化部屋のある場所ならここから少し離れてるし一緒の場所判定はされなそうだし……まだ探索は後回しにして、そことここを行き来するのもアリかもね?』
今回名前が出た動物
カルキノス(カニ)
スピノサウルス変種
ラベジャー(ラベちゃん)
トリケラトプス変種
ステゴサウルス変種
ショートフェイスベア変種(熊)
クニダリア(クラゲ)