百七頁目
新たに生まれた熊は雌個体だったので元々いた雌個体を護衛に連れていくことにした。
それに加えてトリケラやステゴ、更に傷が癒えたスピノ達とカルちゃんも連れて行く。
……本当はスピノ達も子供を増やそうか迷ったのだが、身体が大きすぎて専用の孵化部屋を作る手間が必要で面倒だからやめておいた。
どうせスピノは河辺にまた無数に湧くだろうから捕獲した方が早そうと思ったり、やっぱり身体が大きすぎて洞窟などに連れ込めそうにないからあまり増やしすぎても困ると判断したのもある。
だからスピノ達はやられたらまた捕まえ直すしかなくなるけれども、これだけの軍勢ならそう簡単に負けることはない……はずだ。
あの蛇だってもし強めの個体が出たとしても一度か二度ならば退治することも可能だろう。
だから心配なのはもっと厄介な動物に相対するか地上のようなヤバい地形にぶつかるか……或いは蛇やカニを始めとした強敵や厄介な特殊個体と遭遇しないか、というぐらいのものだ。
まあ仮にそんな状態になったとしても移動拠点の部屋に待機させているラベちゃんとジップラインで最悪は一人で逃げ切ることは可能だろうけれど……ここまでの軍勢&設備のを整えた移動拠点を失ったら流石に暫くへこみそうだ。
『熊も強いし流石に全部失うことはないと思うけど……それこそ崖とかから誤って足を滑らせたりしない限りは……』
百八頁目
水源から少し南下したところから東へと向かっていくと、すぐに二股に道が分かれていた。
地形的に地面の近くを進んでいた時は気づかなかったがパララ君の背中という高さから見たお陰で分かったことだ。
一つは水辺に近い位置であるが上方向の坂道になっており、もう片方は水辺から離れる方向に緩やかな下り坂になっている。
どっちへ進んでも新しい何かが見つかるかもしれないが、自然と俺は下り坂の方へと向かっていた。
上へと昇って言った挙句にまた違う地上への入り口を見つけても引き返すしかないと思ったからだ。
しかし下へと進む道もまた異様にくねっていたり、砕けはするけど邪魔な岩があったりで進むのは結構面倒であった。
……というか本当にパララ君の上から見下ろしているからある程度分かるけど、もしラベちゃんぐらいのサイズの生き物に乗って探索してたら地形が全然わからずメチャクチャ迷うことになったかもしれない。
『実際に前にこの辺り調べた時は夜で薄暗かったのもあるけど全然こっちの道に気づけなかったもんね』
今回名前が出た動物
ショートフェイスベア変種(熊)
トリケラトプス変種
ステゴサウルス変種
スピノサウルス変種
カルノタウルス変種(カルちゃん)
バジリスク(蛇)
カルキノス(カニ)
ラベジャー(ラベちゃん)
パラケラテリウム変種(パララ君)