百二十一頁目
反射的に攻撃を仕掛けたところ不意に巨大なトカゲに羽根が生えた様な生き物が文字通り姿を現してきた。
どうやら透明になれる能力を持っている生き物らしいが、そんな逃げ隠れに徹しているような能力持ちとは思えない戦闘力であった。
尤も巨大蛇ほどではなくあの巨大なカニといい勝負するかどうかという感じで、スピノ軍団の敵ではなかった。
逆に言えばカルちゃんだけだとちょっと手こずったかもしれない。
まさか蛇だけでなくこんな厄介な生き物までいるなんて……スピノを護衛に連れて来て本当によかった。
同時にここまで生き抜いてきた者としての習性なのか、仲間に出来たらこれは物凄く便利そうだぞと思ってしまった。
まあ今回は余りに急すぎて捕獲しようなんて考える余裕もなかったけれど、次に見かけたら取りあえず隙を見て麻酔矢を仕掛けてみよう。
『びっくりしたね~……でもあの動き、なぁんか島とか砂漠の洞窟に居た壁とか天井に張り付けるトカゲに似ているような気がしたけど関係あるのかな?』
百二十二頁目
まだ周辺の雰囲気は変わっていないけれど、あの変なトカゲが現れたということはもう違うエリア判定なのだろうか?
まるでその証拠とばかりにすぐ近いところに青白い宝石が取れそうな鉱石を見つけてしまった。
実際に砕いてみれば緑の宝石と対になりそうな青い宝石が水晶と共に回収できた。
これで何か新しい物が作れないか既存の素材と一緒に左手首の鉱石を眺めてみたところ、幾つか思い浮かんでくる。
腰に装着することでジップラインを行き来できるようにしてくれるモーターに、作業机でないと修理できない物を修理できるようにしてくれそうなフライヤー、そしてやっぱり服に装着することで滑空できるようになるグライダースーツだ。
フローラの言っていたようにどれもこれも便利そうだけれど、特に気になったのはやはりグライダースーツだろう。
いつも高いところから落ちた時に備えてパラシュートを取り出せるところに常備してあるが、これを装着しておけばそんな必要はなくなるのではないか?
何より滑空は前に島にいたダチョウもどきに乗って何度かやったことがあるけどそれなりに気持ち良かった……あれを生身で出来るようになると言うのはちょっと魅力的だ。
『ジップラインに続いてグライダーまで……羨ましいなぁ……でもジップラインに乗ってる最中にちょっとミスって落ちちゃったときとかのフォローにも使えそうだし早速作ってみようよ?』
今回名前が出た動物
ロックドレイク(巨大なトカゲに羽根が生えた様な生き物)
カルキノス(巨大なカニ)
バジリスク(巨大蛇)
スピノサウルス変種
カルノタウルス変種(カルちゃん)
テラーバード(ダチョウもどき)