ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第951話

百二十三頁目

 

 グライダースーツを製作して胴体部分に装着した、ところまではよかった。

 ただ実際に試すにしても周りにいる厄介な生き物を駆除する必要がある。

 そう思ってにじり寄ってきていた普通の蛇やラベちゃんの同種を退治しつつ視界が開けていそうな場所を探していたところ、またまた懐かしい生き物を見つけた。

 

 島にも居たかつて強敵ばかりの洞窟を攻略する際に役立ってくれたメガちゃんの同種だ。

 しかし不思議なことに、この子は夜行性で特に野生の個体は夜になるまで眠っているはずなのにまだ明るい現状も当たり前のように起きているようであった。

 これがフローラの言っていた一瞬で朝になった現象とかかわりがあるのかは分からないけれど、もし明るい時間帯でも普通に運用できるのならばこれ以上ない頼もしい味方になってくれる。

 

 何せ戦闘力的にはスピノ達どころかティラノ並みなのに体格は小さいから意外と狭いところまで入っていけるのだから。

 これは捕獲しない手はないと思い、早速麻酔矢を……無策で仕掛けて捕獲するには強敵すぎるのと絶対に逃がしたくないのでちゃんと落とし穴風の罠を用意してから仕掛けることにしよう。

 

『メガちゃんだ! 眠ってる姿も可愛いけど起きてる姿は格好いいね』

 

百二十四頁目

 

 何の問題もなく仲間に出来たメガちゃんは記憶の通り頼もしい味方になってくれた。

 しかも全く眠そうにしていないところを見ると、やはりこのARKの個体は夜行性ではなさそうで、当面は普通の動物と同じように運用できるようだ。

 尤も逆に夜が来たら眠ったりするかもしれないけれど、まあその時になればわかるだろう。

 

 この子さえ数を揃えられたらあの巨大蛇も普通に討伐可能になりそうだけど、更にユウキィ君と豚も仲間に加えられたら盤石だろう。

 あの二体もここから先のエリアにいるのだろうか?

 まさかアルケン君と共に常に運用していたあの二体までいないなんてことはないと思いたいけれど……大抵こういう嫌な予感ってのは当たるんだよなぁ。

 

 ……これまでさんざん頼りにしてきた生き物を使わせないとか、本当にARKは意地が悪いと言うかなんというか。

 

『豚ちゃんがいないと動物の回復手段が限られちゃうから困っちゃうよねぇ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メガちゃんショックですっかり忘れてたけどグライダースーツも試したところ、速度と高度をある程度操作できるから高所から落ちても問題なさそうであった。

 まあ滑空だから元の高度以上には上がれないけど勢いを付けたら一時的にある程度浮かび上がることもできるので使い方次第で面白いことが出来そうだし……使ってみた感覚も面白かった。

 ただギシギシ言ってるのがちょっと怖いと言うか……故障しないよう小まめに修理しておこう。




今回名前が出た動物

ティタノボア変種(普通の蛇)
ラベジャー(ラベちゃんの同種)
メガロサウルス変種(メガちゃんの同種)
スピノサウルス変種
ティラノサウルス
バジリスク(巨大蛇)
ユウティラヌス(ユウキィ君)
ダエオドン(豚)
アルゲンダヴィス(アルケン君)
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