ARK とある青年の日誌   作:車馬超

952 / 1041
第952話

百二十五頁目

 

 メガちゃんも仲間に加えて更に東へと下り坂を進んでいくと、またしてもピッケルの歯が立たなそうな木を見つけた。

 尤も今回の木は樹液が取れそうなタイプではなく複数の細い幹がねじれて絡まっているようなタイプの見たことのない木であった。

 まるで樹齢何百年とたっていそうな木から連なっているような印象で、しかも先の方にはそれがそのまま足場になっているような場所もあった。

 

 木と木の間を繋ぐように中空に渡っているその道は通れなくはなさそうだけど、やっぱり怖いので地面の方を進むことにする。

 すると周囲がドンドン薄暗くなってきたかと思うとあちこちに青白く発光する木々が現れ始めてきた。

 どうやら遂に青白いエリアに入ったようで、次いであの害悪仲間である酸を飛ばすムカデがうろついているのが見えてきた。

 

 あの透明なトカゲにメガちゃん、そして酸を飛ばすムカデ……まるでここからが本番と言わんばかりだ。

 やはりスピノを使い捨てるつもりで護衛として連れてきていなかったらここで引き返さざるを得なかったことだろう。

 

『このままスピノで拠点を作れそうなところまで行って、それまでにメガちゃんが行動不能にならないようなら今度はメガちゃんを捕獲してこっちを主力にしよっか?』

 

百二十六頁目

 

 遠目で見た時にも感じたが、こうして実際に青白く光るエリアを間近で見ると本当に幻想的で美しい限りだ。

 だけどそんな勘当に浸る間もなく攻め寄せてくる蛇やムカデ、そしてラベちゃんの同種に対処しなければならない。

 ラベちゃんはともかく他の動物は別のARKの洞窟内によくいた生き物であることを思うと、或いは病気を媒介してくる蝙蝠もそろそろ現れてくるかもしれない。

 

 そう思って空を警戒するけれど、今のところは影も形も無くて安堵する。

 ……代わりに門番と言わんばかりにあちこちで仁王立ちしているメガちゃんを見かけるのだが、これはむしろ捕獲しやすいのでありがたい限りだった。

 お陰であっという間に雄雌が揃ってくれて繁殖可能な状態にまで至った。

 

 また青い宝石はあちこちで見つかるし、またほんのりと一部が青く光る岩を砕いたら金属鉱石が取れることも判明した。

 上層階とは比べ物にならないほど豊かな土地に思われるが、代わりに敵も多いこと多いこと。

 蛇にムカデにラベちゃんやメガちゃんの同種がひっきりなしに襲い掛かってくる。

 

 まあこの程度ならばなんとかならなくもないけれど、流石にそろそろ一休みできる場所が欲しくなってくる。

 移動拠点のパララ君がいるから設備は最低限で良いとしても、安全の確保とかも兼ねて囲い込みの拠点もここいらに一つ作っておくべきかもしれないな。

 

『野生のアンキロちゃんの姿も見えてたし、新しい拠点を作るには良い場所かもね』




今回名前が出た動物

メガロサウルス変種(メガちゃん)
アースロプレウラ変種(害悪ムカデ)
ロックドレイク(透明なトカゲ)
スピノサウルス変種
ティタノボア変種(蛇)
ラベジャー(ラベちゃんの同種)
パラケラテリウム変種(パララ君)
アンキロサウルス変種
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。