百二十九頁目
水中を優雅に泳ぐカエルを見つけて、懐かしさもあって即座に捕獲に移ってしまった。
的確に麻酔矢をあえてこちらに気づかせる形で陸地まで誘導して眠らせて餌を与えて……その行程中俺から離れられないフローラが嫌そうな声を出していたのは申し訳ない。
だけど科学作業台も無い今、時間をかければセメントは用意できるとはいえ面倒なことには変わりない。
その時間をわずかにでも省略できるかもしれないと思うと捕獲せずにはいられなかったのだ。
果たしてこの子で近くを飛んでいたあの光る虫を倒させたところ、やはりセメントに変えてくれたではないか。
本当に便利で良い子だこの子は……きっと砂漠にもいたらあの原油とか水を貯め込んでる蟲もセメントに変えて大活躍してくれただろうに……
『うぅ……やっぱり近くで見ると……お願いだからサドルを付けるのは良いけど乗るのは勘弁してね?』
百三十頁目
懐かしのカエルを仲間にしたせいでテンションがおかしくなっていたのか、つい余計な労力を使ってしまった。
この調子でせっかくだから仲間に出来そうな生き物をドンドン捕獲しようとアンコウやエイ、更には島にいた時は仲間に出来なかったデンキウナギまで強引に捕まえてしまったのだ。
深海とは違って浅瀬だから建築も駆使して動きを制限できたのが大きかったが……しかしまさかデンキウナギが手渡しで懐かせるタイプだとはびっくりというか完全に嫌がらせじゃないか?
しかも仲間にしたら途端に発電攻撃をしなくなるのも酷すぎると言うかなんというか……
またこんなに水中しか移動できない子を仲間にしても仕方がないと言うか、使い道が限られ過ぎることに気づいたのは殆ど捕獲し終わってからであった。
まあもしかしたら水中に洞窟がある可能性も零ではないのだが、その場合も島でも洞窟攻略に役立ってくれた水陸両用の細身のワニを捕まえたからこいつで十分なのだ。
尤もちらほら見えるクラゲを相手にするには頼りないのだけれども……あのクジラもどきがいてくれたら凄く有難いんだけどあの子は深海にいないと苦しむから流石にここにはいないだろう。
代わりに同じく浅瀬である沼地によく居た頭が三角形っぽくなってる子と背中に帆がある子は見かけたので、これも一応仲間にしておいたけど果たしてどこまで役立ってくれるのやら……麻酔の無駄遣いだったなんてことにはならないと良いけれども……
『戦闘にも役立ちそうな子がワニしかいない……やっぱりここはあの巨大なカニさんを仲間にしたいところだけど……ってあれ!! あそこにいるのもしかしてカニの特殊個体じゃないっ!?』
今回名前が出た動物
ベールゼブフォ変種(カエル)
グローバグ(光る虫)
ジャグ・バグ(砂漠に居た原油とか水を貯め込んでる蟲)
アンコウ変種
マンタ変種(エイ)
デンキウナギ変種
バリオニクス変種(細身のワニ)
クニダリア変種(クラゲ)
バシロサウルス(クジラもどき)
ディプロカウルス変種(頭が三角形っぽくなってる子)
ディメトロドン変種(背中に帆がある子)
カルキノス(巨大なカニ)
αカルキノス(カニの特殊個体)