ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第959話

百十九頁目

 

 今までのARKで最も苦戦しているような気もするけれど、文明の発展速度も最も早い様な気がする。

 何せもう工業炉まで完成してしまったのだから。

 やはり黒曜石が見つからなかったので仕方なく有機ポリマーで何とか代用したけれど、これによって更に物資の調達が容易になった。

 

 すぐ傍の水脈に歩く有機ポリマーこと蟹が幾らでも湧くこともあり、簡易な電化製品なら幾らでも作れるぐらいだ。

 なのでそろそろ一度、上層階に戻って改めて孵化部屋にエアコンなりを設置してより牧場が勝手に繫栄するようにしておくことにした。

 ちょうどメガちゃん達も受精卵を幾つか生んでくれたことだし、これを孵化させておきたいところもあったからだ。

 

 もちろん帰る際は移動拠点のパララ君を連れて……と言いたいところだけれど、時間が掛かりそうなのでジップラインを駆使して必要最低限の物資だけ持ってラベちゃんで行き来することにした。

 ……護衛抜きはちょっと心配だけど今のところ飛行生物は一体も見かけてないから襲われる心配は少ないし、万が一叩き落されてもグライダースーツがあるから落下の衝撃は殆ど無効にできる。

 それにジップラインモーターもあるからラベちゃん抜きでもジップラインで移動可能だし、更には銃火器も最低限用意してあるため自衛力だってそれなりにあるから大丈夫……のはずだ。

 

『このエリアだと真珠も見つかってないし、電子基板とかも含めてまた回収しておきたいもんね』

 

百二十頁目

 

 少しばかりドキドキしたけれど問題なく帰り付くことができてホッとする。

 そしてすぐに放置していた子達の面倒を見るけれど、何匹か餓死してしまっていた子の死体が残っていた。

 可哀そうだけれど解体してしっかり素材を確保しつつちゃんと成長してた子達を雄雌で分けて今までと同じように処理していく。

 

 その上で持ち帰ってきた発電機やエアコンを設置してからメガちゃんの受精卵も孵化させに掛かる。

 更に俺はあえてラベちゃんの幼体を連れて一旦、川上に設置した拠点……の近くにあるあの見つけた洞窟へと向かう。

 せっかくだからあそこを攻略する準備もそろそろ進めてしまうつもりだからだ。

 

 ちょうどメガちゃん達の幼体も生まれそうなところだ。

 最初の島にもあったしゃがまないと入れない洞窟の攻略もメガちゃんをこうして連れ込んで攻略したことを思い出して、ちょうどいい機会だと思ったのだ。

 ……ただあの時の洞窟を思い出すと、地面から飛び出す害悪野郎がいるような気もするのでちゃんとサーチできるパロロ君も連れ込む予定だ。

 

 クラゲとかの害悪仲間が揃っているのだからあいつだけいないとはとても思えないのだから。

 

『あの飛び出してくる子は本当に厄介だもんね、注意注意!』




今回名前が出た動物

カルキノス(蟹)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
パラケラテリウム変種(パララ君)
ラベジャー(ラベちゃん)
プルロヴィア(地面から飛び出す害悪野郎)
クニダリア変種(クラゲ)
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