百二十三頁目
もしかしたらまだ見ぬ黒曜石などの素材がこっちにあるかもしれない。
だからこっちの探索を優先しようと思ったが、一旦はマップにこの分岐点を記した上でスピノ達を待機させて、ラベちゃんとジップラインでササっと工業炉のある所まで戻った。
そして思った通り既に入れておいた金属鉱石と木材が空になっていた工業炉に、改めて大量の金属鉱石と木材を採取して入る限り突っ込んでおいた。
幾らハイスピードで加工してくれるとはいえ変換が終わるまでに時間が掛かることには変わりないため、少しでも効率をよくするため探索する時間も利用しようと思ったのだ。
そうした上で改めて残してきたスピノ達の元へと戻り、今度こそ北側に続く川に沿っての探索を始める事にした。
……のだが目新しい発見はなかなかなくて、下手したら今まで通り蟹や三葉虫を狩り続けるだけになりそうだ。
しかも川の続きもまた少しだけ北側に向かった後で結局は東の方へと向かっているようであった。
まあ普通に考えたら下り坂に沿って流れていくだろうから下層エリアに向かうのは当然なのだが……
『やっぱりもうあの青いエリアを進んでいくのが正解なんじゃ……ってあれ? ねえあの採取できそうな木の根元にあるのってハチの巣じゃない?』
百二十四頁目
まさか硬い木の幹ではなく川辺の地面の上にハチの巣が作られているだなんて予想外だ。
何かの間違いで作られた、にしては近くに硬い木すら見られない。
これもまたARKのバグのせいなのか、或いはここにいる生き物が全部変種っぽいことが関わっているのか。
まあこっちとしては蜂蜜を採取するために建材を組み合わせる必要がないのでむしろありがたい限りだ。
しかしすぐに採取するわけにはいかない。
生身で取ろうとしたら蜂の反撃にあってえらい目を見る……島でもう経験済みだ。
熊を利用すれば安全であることも知っているため、すぐに少し戻ったところで見かけていた個体を捕獲することにした。
一応、工業炉を作った時点で普通の麻酔弾はある程度常備しておいたし手作業で作れるサドルの素材も何とかなる……はずだ。
『これで蜂蜜もゲットだね! 後は野菜と果実を栽培すれば色んな料理作れるようになるよ!』
植物の栽培もしておけばよかったと今更ながらに後悔した俺は、結局またラベちゃんで川上に作った拠点まで戻り温室と農園を一通り作り、牧場から糞を採取しつつ肥料に変えるためトイレと合わせて肥料箱も作ることになるのだった。
今回名前が出た動物
スピノサウルス変種
ラベジャー(ラベちゃん)
ショートフェイスベア変種(熊)