百二十九頁目
気を取り直して、改めてこの出入り口の事は忘れて北側のエリアを探索に掛かったがすぐに行き止まりになってしまった。
正確には北側には進めない代わりに西側へと続く道はあったのだが、そこを辿ったところ結局また蜂の巣があった少し手前当たりの川辺に戻ってしまったのだ。
こうなると今度こそ青白いエリアに戻るしかない、と言いたいところだけど更にもう少しだけ後ろの方に、別の川と思わしききらめきが見えた。
実際にそこへ行ってみると北側から本当に僅かな水が流れてきており、それが小規模な段差で滝のようになり光を反射していたのだ。
その流れはそのまま俺が辿ってきた川に繋がっていたのだが、どうも来た時は近くにいた蟹やスピノもしくは水中の三葉虫を退治するのに夢中で見落としてしまっていたようだ。
改めてその北側から流れてくる川の流れを見上げて追ってみると、余りに少なすぎて良く見えない箇所もあったがどうも先ほどとは別の場所に繋がっているようであった。
せっかくここまで来たのだし、先ほど工業炉に入れた素材が加工されるのにも時間が掛かるだろうから、こっちも調べておくことにしよう。
『今度こそ黒曜石とか洞窟とか見つかると良いね』
百三十頁目
小さい川の流れは細さこそ変わらないけれど時に深いところがあり、そこには真珠が転がっていることもあった。
尤も既に十分すぎるほど採取してきているのだけれど、一応拾って更に進んでいくがやはり生き物も素材も見たことのあるものばかりだ。
やはりもう上層階には素材や生き物に関しては新しい発見はないのかもしれない。
そう思いながら更に進んで行ったところ、まるで海……と言ったら言い過ぎかもしれないがとにかく非常に大きい湖を見つけた。
……いや今更だけど洞窟の中にある湖なのだから地底湖というべきだろうか?
それはともかく前に島で見たあのクジラのように大きな魚ですら泳げそうな広さと深さがありそうなほどだ。
これなら違う生き物がいる可能性も、と期待したけれどやはり生息している生き物は変わっていないようだ。
陸地を見ればカメやステゴを追いかけるラベちゃんとラプトルがいて、水中を覗き込めば水底の付近を蟹やスピノがのそのそと歩い……ってスピノ君!? そんな深いところにいて呼吸は大丈夫なのっ!? 浮上できるのっ!?
『……ここの水底にも真珠とかカプセルがちらほら見えてるけど、あそこまで泳いで取ってくるのは命懸けすぎるよね』
今回名前が出た動物
スピノサウルス変種
三葉虫変種
リードシクティス(クジラのように大きな魚)
カルボネミス変種(カメ)
ステゴサウルス変種
ラベジャー(ラベちゃん)
ユタラプトル変種
カルキノス(蟹)