ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第966話

百三十三頁目

 

 さらに辺りを調べて回るとホログラフ状に何かを映し出す装置が目に飛び込んでくる。

 残念なことにこれもまた破損か経年劣化しているためか、映し出されているものが何かははっきりしなかった。

 だけどこんなあからさまな文明の跡は今までのARKには全く見られなかったことを考えると、ほぼ間違いなくこれらは後から来た誰かの手によって造られたものとみていいだろう。

 

 そしてこれほどまでに原形をとどめている&鉄のピッケルが刃も立たない素材でできていると言うことは、フローラの言っていた通りハンスさん達の時代の技術すなわち未来人達の手で築かれた場所だと思われた。

 ……だからこそ恐ろしいのは、フローラの言う通りあちこち力づくで破壊された跡があると言うことだ。

 強引にねじ切られたであろう跡もあれば圧倒的な力で歪められた跡もある。

 

 このARKに来てから俺が見てきた生き物の中でも、こんなことが出来そうな生き物は限られている。

 酸で溶かせるムカデは別としても特殊個体やギガノト、サンドワームと言った規格外の奴らでもこうはいかない。

 唯一思いつくのはあの超巨大な草食の質量ぐらいのものだが、あの巨体がこんな狭い洞窟の中で生きていられるとは思えない。

 

 ならば一体、何がやれると言うのか……突拍子もない発想だけれど俺は何故か一つだけ思い当たる節があった。

 ……前の砂漠であの超巨大な草食を正面から打ち倒した存在、ルゥちゃんの身体を奪おうとした触手の化け物。

 あの恐ろしい怪力ならばきっとこれぐらいはやれるだろう。

 

 そしてその関係を裏付けるかのようにあいつが呼び出していた名無しがこのARKに存在する事実。

 つまりこれをやったのはあの時の黒幕の可能性が…………あ? また暗くなってきたぞ?

 

『……ここ数日はずっとすぐ明るくなっちゃってるけど、やっぱりちゃんと休んでおこうよ……この先、何が起こるか分からないんだもん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなのアリなのか?

 いやありがたい限りだからむしろ利用させてもらうけれど……まさか未来の睡眠装置と思わしき物が残っているだなんてびっくりだ。

 見つけた時は驚いたし素材が使えれば、ぐらいの軽い気持ちだったけどちゃんと動作もしているみたいだ。 

 

 自然に飲み込まれかけていた辺り他の建材と同じ時期に作られた物のようなのに大した耐久性だ。

 まるでSFの創作物に出てくる宇宙ベッドというか睡眠カプセルっぽくも見えるけれど、これならぐっすり眠れそうだ。

 作ってくれた先達者様に感謝して……おやすみなさい。




今回名前が出た動物

アースロプレウラ変種(ムカデ)
ギガノトサウルス
デスワーム(サンドワーム)
ティタノサウルス(超強大な草食)
ネームレス(名無し)

●●●●●●(触手の化け物?)
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