ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第972話

百四十六頁目

 

 おお! 流石は幻想生物……なのかはわからないがとにかく凄い!

 敵だった時のようにカニは戦闘力もそれなりにあり、両手の鋏を叩きつける攻撃など凄まじい威力だ。

 また不思議なことに水中の生き物は恐れているのかこっちのカニに攻撃されても一切抵抗することなく逃げ惑うばかりだ。

 

 尤も水陸両用生物は反撃してくるっぽいので過信は厳禁だが、取りあえずあの害悪であるクラゲを一方的に駆除できるのは有難い限りだ。

 ただ移動速度は余り早くはないのだが、代わりに大ジャンプすることが出来てこれがまたかなりの高さまで飛ぶことが出来て便利に使えそうだ。

 特に前方に向かって飛ぶことで移動速度の遅さをある程度フォローできるのも素晴らしい。

 

 更にこれらに加えて仲間の動物をある程度のサイズまで左右の鋏で持ち運ぶことまでできてしまう。

 ……抵抗が激しいせいか敵の動物を保持できないのはちょっと残念だが、このARKでさんざん輸送に悩まされてきた身としては十分嬉しい能力だった。

 サドルも青い宝石こそ使いけど大して使う素材の量も多くはないし、これはもう予備を含めて何匹か揃えておきたいところだ。

 

『サイズが大きすぎるから洞窟の攻略には使えなそうだけどそれを差し引いても便利な生き物だね』

 

百四十七頁目

 

 せっかくなのでもう二匹ほど近くにいた蟹を仲間にしておくことにした。

 それにより雄雌揃ったようでお互いにアピールするように戦闘力はさらに強くなった。

 ただ繁殖させようと傍に置いておいても反応が鈍いのがちょっと気になるところだ。

 

 或いはこの手の生き物は簡単に数を増やせたら楽になりすぎるから繁殖できないようになっているのかもしれない。

 少し残念だけれど、まあフローラの罠設備のお陰で比較的安定して捕獲できるから良しとしよう。

 それよりもこのカニが仲間になったことでさらに大胆に行動できるようになりそうだ。

 

 これまでは新しい仲間を捕獲するたびに拠点に戻るかどうか悩む必要があったけれど、サイズ次第ではあるけれどこのカニで掴んで運べるのだから。

 また水中の敵が殆ど相手にならないこともあって、スピノ達を連れてこのまま水源を中心に三葉虫やクラゲなどから取れる素材を回収しつつこの青いエリアを探索するのもありかもしれない。

 

 ……水中なら流石に発光生物の光が途切れても地面からあの名無し共が出てこれるとは思えないし……いや溺れるし出てこないよね?

 

『……ない、と言い切れないのが怖いところだよね』




今回名前が出た動物

カルキノス(カニ)
クニダリア変種(クラゲ)
スピノサウルス変種
三葉虫変種
ネームレス(名無し)
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