百五十二頁目
洞窟の攻略はまた後回しにして、マップの更なる開拓を進めていく。
しかしどの方向もまたある程度のところで陸地に繋がってしまってばかりだ。
尤も陸地の先を進むのならば、どうせなら移動拠点のパララ君を連れていきたいところだ。
だから今はギリギリまで水際に沿って移動してマップを完成させつつ、どっちの方向に進むかを見極めておこう。
……そう思っていたのに南側の端の方に少しだけ水の流れが細長く続いているところを見つけてしまう。
どんどん進んでいくが南側に進むほどあれほど多く存在していた発光する自然物が無くなっていき、薄暗くなっていく。
発光生物がいてもなお近くしか照らせないため、折ると光るスティックを作ってはばら撒いて視界を確保していくが……あの先に見える水しぶき、また下に向かって滝になって流れていないか?
もしそうならあの下こそ赤い宝石の存在す……な、なんだ? 急にめまいが……は、吐き気も……び、病気か!?
『さっきまで顔色だって悪くなかったのにどうして……あっ!? あそこ!? アンコウが浮かび上がってて……こ、ここ何かあるよ!?』
百五十三頁目
慌てて北側へと戻るが中々吐き気もめまいも収まらない。
一体何がどうなっているのか、困惑しながらも体調を回復させるためにメディカルブリューやキノコを齧って体力を回復させようとするが、こんなのはその場しのぎだ。
もしもこれが本当に厄介な病気とかなら対策をしないと……と思ったところでふとまだ効果がはっきりしていない金色のキノコが目に入った。
……そういえば麻酔の代わりになる黒いキノコはともかく、他の二つはこのARKの厄介な胞子という環境に対して効果があった。
もしかしたら、という一抹の希望にかけて齧りついたところ果たしてすぐに症状は治まってくれた。
やはりこのキノコたちはこの環境に自生しているだけあって耐性が備わっているのだろう。
ようやく安堵することが出来たところで、改めてさっきのが何だったのか考える余裕が生まれてくる。
フローラの指摘した通り、あの変な症状が出た辺りの境界では迷い込んだと思わしき一部の生き物の死体がちらほら見えていた。
キノコの胞子と同じく厄介な何かが蔓延しているのだろうか?
『でも胞子みたいなのが舞ってるようには見えなかったし……目に見えないのにめまいと吐き気を伴う症状をもたらすモノって言ったらそれこそ前に冗談で言った放射能とか……い、いやまさか流石に……え?放射能スーツが思いついたってそれ……冗談、じゃないの?』
今回名前が出た動物
パラケラテリウム変種(パララ君)
アンコウ変種