ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第976話

百五十四頁目

 

 最悪だ。

 放射能とかふざけんな。

 くそ! もろに被爆したってことか!?

 

 キノコで症状が治まったとはいえ後遺症はないのか!?

 寿命とかに影響は……もしも致命的だとしたら後どれだけ生きられる!?

 冗談じゃない!

 

 フローラと再会するまで死ねるか!

 

『私が生き返れるならあなたもきっと……ううん、なんでもない……ただこれだけは覚えておいてね、貴方がどうなろうと私はずっと傍にいるから……』

 

百五十五頁目

 

 物凄く取り乱してフローラには心配をかけてしまった。

 だけど放射能という文字を前にしたらどうしても不安になってしまう。

 しかしもう否定しようもない……左手首の鉱石を見て放射能への対抗手段を冗談半分で考えてみたらハザードスーツの作り方が思いついてしまったのだから。

 

 しかも必要な素材がこのARKに存在する青い鉱石とガスボール……こうなったらもう認めざるを得ないじゃないか。

 対症療法としてあのキノコは効果があるとして、身体の内側には放射能の影響で取り除けないダメージが残っている可能性は否定できない。

 考えれば考えるほど恐ろしい……震えが止まらない……

 

 もう出来る事なら二度とあのエリアには足を向けたくない……でもフローラを生き返らせるためには踏ん張るしかないんだ。

 

『無理しないで……本当に辛いならこのままでも私は……』

 

百五十六頁目

 

 やはり簡単には気持ちが収まらない。

 こんな心境で無理に進んでも危険なだけだ。

 尤も純粋にこれ以上先を探索しようとしたら放射能エリアに乗り込む必要が出てくるのもある。

 

 まだハザードスーツを作るためにガスボールが足りていない以上は、どちらにしても引き返すしかない。

 一旦拠点に戻って改めて今後の事を考えるとしよう。

 ……最初のエリアにいた巨大蛇やキノコの胞子、更には無数に湧く名無しでただでさえ参っていたのに今度は放射能か。

 

 ここは最低最悪のARKだ……まともじゃない……いかれている……

 

『うん、正常とはとても思えないよ……バグの影響、なんだよねきっと……幾ら何でも酷すぎるよ……』

 

百五十七頁目

 

 流石に精神的な疲れが大きくて、俺は一旦布団にもぐって休むことにした。

 どうせまたすぐに明るくなるだろうけど、取りあえずぐっすり眠ることにした。

 ……まあサバイバーのサガなのか、その前に工業炉と牧場の管理は忘れなかった。

 

 そうしてどれだけ休んだか、頭が逆にちょっと重く感じるほど休んで外に出て……まだ暗くてびっくりした。

 もしかして二十四時間眠ってしまったのかとも思ったが、フローラに聞いたらそういうわけでもないらしい。

 どうやら前に想像した通り今度は暗い時間が長い状態になったようだ。

 

『今なら地上エリア探索できなくもなさそうだけど……あそこも地獄に感じたけど放射能エリアよりはマシな気がするね……』

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