ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第978話

百六十頁目

 

 ……こっちを選んだのは失敗だったかもしれない。

 入り口が高いところにあるせいで護衛の動物達を連れていくための建築が滅茶苦茶大変だ。

 しかも入り口の部分と地上の業火エリアとの境目にある断崖絶壁とで二回も建築を行わないといけないわけで……いや本当に大変だこれは。

 

 まあフローラが建築に関しては指示を出してくれるから俺は言う通りに配置すればいいだけだったのだけれど、それでもジップラインを駆使して急斜面に木の柱を何本も立てる必要があって本当に大変だった。

 ただ時間をかけた甲斐あってガスボールもそれなりに集まったし、護衛の動物もメガちゃんを中心に連れ込めるようになった。

 本当はカニやスピノも連れ込みたかったけどサイズ的に流石に横幅をこれ以上広げるのが限界で諦めた。

 

 まあ比較的、まだ青いエリアに近いからそこからメガちゃんを捕獲して連れてくるのは大した労力ではない……とも言い切れないがまだマシな方なので十数匹ほど揃えることが出来ている。

 これだけいれば地上が仮にこのARKで今のところ最も厄介なあの巨大蛇の巣だったとしても十分やっていけるだろう。

 だからあと怖いのは炎だけだが、それも今ちょうど治まったところだし、前回の時間を計ったところかなり余裕はありそうだし……行くとしますか!

 

『空の様子は私がしっかり見ておくからね! 少しでも明るくなる兆しが見えたらすぐに帰ろうね!』

 

百六十一頁目

 

 あれほど嫌だったはずの地上エリアの探索なのに、今ではそこまで忌避感を覚えていない自分がいる。

 これは間違いなく放射能エリアの衝撃がデカすぎてそれに比べればマシと感覚がマヒしているせいだろう。

 だけどあの燃え盛る炎は直接的な脅威で言えば放射能をも上回るはずだし、丸焦げにならないようしっかり気を引き締める必要がある。

 

 そう思って足を踏み出したのだが、まだ暗くなって間もないからかかなり熱気が残っていた。

 レギンスだけ品質のいいギリー装備で全身を固めてもなお、熱で少しずつ体力が奪われていくほどだ。

 尤もカスタムドリンクやメディカルブリューで十分中和できる程度なので気にせず先へと進んでいく。

 

 するとまずぬるりと黒光りする塊が見えて来て、早速ピッケルで掘ってみたところ原油の塊であることが判明した。

 ……塊の原油か、これも島以来で滅茶苦茶懐かしいな。

 もしもあそこと一緒ならば近くに黒曜石が取れる場所もありそうなものだが……?

 

『原油はもうTEK生物と三葉虫から幾らでも取れるから黒曜石の方が欲しいんだけどね』




今回名前が出た動物

メガロサウルス変種(メガちゃん)
カルキノス(カニ)
スピノサウルス変種
バジリスク(巨大蛇)
三葉虫変種
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