ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第981話

百六十五頁目

 

 駆除するのが難しくないとはいえやはり悪魔は一筋縄ではいかない。

 倒すまでに一発二発程度のかなりの威力の攻撃が飛んでくることに加えて、死に際にまき散らす酸の血。

 これらによって地味だけれど毎回ほぼ確実に傷を負わされてしまうのだ。

 

 しかも倒して手に入る素材は皮と肉という嫌がらせっぷりであり、はっきり言って戦うのは損である。

 ありがたいのはテリトリーめいたものがあるのか個体同士の距離が少しは離れているため、同時に飛び出してくることが殆どないことだった。

 お陰で今のところは地面から飛び出す隙を逃さずに退治できているけれど、いずれは限界が来る。

 

 だから一旦素材確保は後回しにして、本来の目的であるオベリスクの探索を優先することに……ん?

 なんか羽音が聞こえるぞ? まさか飛行生物かっ!?

 

『おお! 乗れそうな子なら絶対に確保しとこうね!』

 

百六十六頁目

 

 本当にひどい嫌がらせだ。

 地表エリアで天井がないからこそ飛行生物も解禁されているのかとワクワクしたというのに。

 まさか羽音の正体がハゲワシサイズの飛行生物だったなんて。

 

 もちろん乗れるはずもなく、ガッカリしていたが向こうはこちらに気づくと好戦的に攻撃を仕掛けてくる。

 一応麻酔矢を売ってみるけど眠る気配はなくて、仲間にするのも難しそうである。

 だから取りあえず今の時点では迎撃しておこうと攻撃を仕掛ける……がこれがまた異様に硬い。

 

 まるで光に照らされていない名無しや悪魔のような硬さだ。

 しかもこいつらときたら光を放っているドック君を目の敵にして攻撃を仕掛けているようであった。

 ……そこでふと悪魔や名無しに似ているならばと思って明かりを消してみたら途端に脆くなったではないか。

 

 光を浴びていると逆に硬くなって襲いに来る生き物とか……本気で嫌がらせのためだけに設計されてないか?

 まあサイズに見合った戦闘力しかないために硬くても駆除するのは難しくないから、基本的には光を放ったまま進んだ方がいいだろう。

 

『……この飛行生物、顔が触手塗れで……気持ちわるぅい……』

 

百六十七頁目

 

 地表は激しい段差があるわけでもなく、問題なくオベリスクまで辿り着くことが出来た。

 ただ驚いたことにここのオベリスクはこれまで見てきたのと違って浮かんでおらず、地上に突き刺さっていた。

 しかも端末こそ一応反応しているものの、これまでのように守護者のホログラムが浮かび上がることも無ければ、アーティファクトを収める穴も……

 

 ……これって故障しているのか?

 そしてこれが壊れたから地表エリアも地下もバグってヤバい状況になっているのだろうか?

 もちろんそんなの分かるはずもないが、このARKにある他のオベリスクと見比べれば少しは何かわかる……と思いたいところだ。

 

『もしも島みたいにオベリスクごとに守護者がいるとしたらここのオベリスクの守護者とは戦えないから……い、いや流石にそんな状態なら『待つ者』さんが何か言ってくるよね?




今回名前が出た動物

サーフェス・リーパーキング(悪魔)
シーカー(飛行生物)
ネームレス(名無し)
バルブドッグ(ドッグ君)



謎のバグによりメモ帳のデータが定期的に消えたり変化しているため、更新が遅れる事があります、申し訳ありません。
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