ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第984話

百七十二頁目

 

 二か所あるガスの噴出口からガスボールを回収してから一旦この場を離れ、次は別の地表を探索すべく動物達を誘導していく。

 まだ明るくなるには時間がありそうだが、動物達の傷もあるしちゃんとした探索は明日以降にするつもりで、そのための準備だ。

 残る二か所の出入り口のうち、どっちを探索するかは少し迷ったが結局は既に動物を輸送できる建築がある程度できている最初の出入り口にすることにした。

 

 あそこは戻る際に階段を登ることになるために焦って足を滑らせないかが心配であったが、今回の探索で時間的に余裕があることが分かったので問題ないと判断したのだ。

 もちろん足を滑らせないようにちゃんと幅を広げて手すりも付けるつもりだが、ここは段差も余り大きくないのでスピノやカニを連れていけるような増築も可能だろう。

 まあカニはともかく麻酔を打てばすぐ捕獲できるスピノなら補充もたやすいしその辺の川にうろうろしているから、メガちゃん達の傷が治りきらなかったらそっちを護衛にしていくのも悪くない。

 

『数さえ揃ってればスピノちゃんでもあの悪魔を地面から飛び出す隙に倒せちゃいそうだもんね』

 

百七十三頁目

 

 この場所の良いところは近くに洞窟もあるところだ、

 ちょうど内で育てていたメガちゃんやラベちゃん、そしてカルノンの幼体達も育ちつつある。

 地表エリア攻略の準備が済んだところで、また日が昇って沈むまでの間に息抜きがてらちょっと内部の探索を進めてみるのも悪くない。

 

 放射能エリアや地表エリアに比べればまだ洞窟攻略の方がマシな気さえして、どこか気楽に乗り込んで……すぐにゲンナリさせられた。

 しゃがんで乗り越えた先もまた狭くうねる道が続いていて、成体に育ち切った数体のメガちゃんとカルノンの身体を擦るように進んでいくが、そうして辿り着いた先は狭い足場の上にひしめく敵対動物の数々。

 ムカデにラプトルにラベちゃんの同種、更にはカルノンの同種まで……まあメガちゃんの敵ではなくて一掃することはできたけれどカルノンが足を滑らせて下に落ちたら、そこでも争う音が聞こえてくる。

 

 見下ろしてみれば下は水源地帯になっていてカニやワニが……まあそこまで深くなさそうだからカルノンは必死で戦っているけれど多勢に無勢であっさりとやられてしまった。

 あそこには落ちない方に注意しないと、と思いながら進もうとしたら今度は地表でも見かけたあの飛行生物が……取りあえず駆除したけれど面倒なことこの上ない。

 まあここだと名無しは出てこないしドック君に光るのをいったん止めて貰えばいいけれども、更に先へ進もうとしたらすぐに道が途切れていた。

 

 ……正確には離れたところに足場は見えていて何なら青いカプセルもあるのだけれど、ジャンプできないメガちゃんでは絶対に届きそうにない。

 まさかとは思うけれど、ここってラベちゃんとジップラインで攻略しないといけないところなのか?

 

『向こう岸にも敵がひしめいてるよぉ……ラベちゃんだけで突破するの怖いよね……』




今回名前が出た動物

スピノサウルス変種
カルキノス(カニ)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
サーフェス・リーパーキング(悪魔)
ラベジャー(ラベちゃん)
カルノタウルス変種(カルノン)
アースロプレウラ変種(ムカデ)
ユタラプトル変種
サルコスクス変種(ワニ)
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