ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第986話

百七十六頁目

 

 足場が悪すぎて厄介な洞窟だと思ったけれど、ジップラインとラベちゃんのお陰で逆に敵を下へ落とすことが出来て楽に終わった。

 帰りも慎重に進んだけれど、やっぱり問題なく外まで辿り着くことが出来た。

 思ってた以上にあっさりとしていたが、これで取りあえず一つ目のアーティファクトを無事確保できたわけで、こんな凶悪なARKでもやれなくはないとちょっとだけ自信がついた。

 

 ……同時にこれまでは最も警戒すべき場所の一つであったはずの洞窟よりも、放射能エリアや地表エリアの方が緊張していることにも気づいてしまう。

 このARKって色々とバランス調整を間違えている気がするけれど、やっぱり全部バグのせいなのだろうか?

 そんなことを思いながらも、取りあえずアーティファクトを安全な場所に仕舞いこんでから日暮れまでの残る時間をガスボール集めと護衛のスピノ捕獲に費やすのであった。

 

 ……残る洞窟もこれぐらいの難易度なら助かるんだけども。

 

『あの水中で見つけた洞窟も、案外狭いところを潜り抜けたらジップラインであっさり攻略出来ちゃったりしてね?』

 

百七十七頁目

 

 やはり今日もまたあっさりと辺りが薄暗くなってきた。

 つまりは地表エリア探索の時間がやってきたということだ。

 尤も時間が短すぎて完全に傷が癒えていないメガちゃんも居たので、その分は当初の予定通り新たに捕獲したスピノで代用することにする。

 

 そうして最初に見つけた地表に再び足を運んだが、相変わらず正面に堂々と赤いオベリスクが見えている。

 こちらはちゃんと宙に浮いているようで、前のと違って壊れている様子はなさそうだと思い早速目指して進もうとした……のはよかったのだがすぐに問題にぶつかった。

 まず足場がしっかりしていてある程度続いている左側から進もうとしたのだがすぐに見えない壁に阻まれてしまったのだ。

 

 こうなると右側に進むしかないのだが、こちらはすぐに一度落ちたら這い上がれなさそうな落差のある崖にぶつかってしまう。

 もちろん建築すれば問題ないだろうけど、そのすぐ先にも同じぐらいの落差の崖が見えており、そのつど建築していたらそれだけで時間を取られてしまう。

 まして恐らくはここにもあの悪魔がいるだろうし、また朝が来れば灼熱の炎でせっかく築いた建築もあっさり燃えつける可能性が高いわけで……

 

 せっかくこんなにスピノ集めたのに……どうしようこいつら?

 

『……準備が無駄になったのは残念だけど、やっぱり安全を考えたらこのエリアの探索は後回しにした方がいいと思うな』




今回名前が出た動物

ラベジャー(ラベちゃん)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
スピノサウルス変種
サーフェス・リーパーキング(悪魔)


今回持ち帰ったアーティファクト

堕落のアーティファクト
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