ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第989話

百八十三頁目

 

 一応オベリスクも調べ終わって素材採取に移るが、ここもやはり最初に調べた地表エリアとほとんど変わらないようであった。

 ただ水晶もオマケの様に点在していたが、別にこのARKだとどこでも取れるからむしろ荷物になると思って回収しなかった。

 代わりにまだここでしか見つかっていない黒曜石とエレメント鉱石を中心に採取しつつ、見えているカプセル二つも回収できるか試してみる事にした。

 

 果たしてどちらも普通に歩いていくことが出来てあっさりと回収できたが、片方の赤い方からは何とそれなりの品質をしたハザードスーツのグローブの実物が手に入ったではないか。

 普段なら設計図の方が嬉しいところだが、ガスボールの確保に戸惑っている現状だとむしろ現物の方がありがたい。

 更にもう一つの黄色い方からはメガちゃんの高品質サドルの設計図が手に入ってしまい、余りの幸運に逆に挙動不審になってしまいそうだった。

 

 ……ARKに来てからこんなツイてたことってあっただろうか?

 いやフローラに出会えたことだけはこれ以上ないほどの幸運だったけども……

 

『えへへ、そう言ってくれると嬉しいな……でもその後で私がこうなっちゃったことを思うとやっぱり前振り……って冗談だからそんな焦って戻ろうとしな……え? あの砂煙いつもより大きいっ!?』

 

百八十四頁目

 

 ふざけるな!

 特殊個体の悪魔は反則だろ!?

 冗談じゃない!! こんなの勝てるか!?

 

『め、メガちゃん達が頑張ってる間に逃げよう!!』

 

百八十五頁目

 

 どうやら俺はまだまだこのARKの底意地の悪さを舐めていたようだ。

 まさかあの悪魔に特殊個体が存在するだなんて驚きだ。

 しかも地面の下に隠れているから出てくるまでわからないし……本当に最悪だ。

 

 尤も身体が大きすぎて逆に向こうからの攻撃は掠りやすくて通常の個体と戦うよりダメージは少なく済む傾向にあった。

 だけど十数匹のメガちゃん軍団で一斉に噛みついても全然怯まない圧倒的な体力のせいで地面から出て来るまでに弱らせきれないのがきつ過ぎた。

 更に戦闘が激化するうちに通常個体まで反応し始めて……流石にもう無理だと判断して結局は何体かを足止めに使って逃げかえる羽目になった。

 

 お陰で連れて帰れたメガちゃん軍団はたったの四匹だけ……まあこのARKだと補充は簡単だからそれは良いのだけれど、とにかく肝が冷えた。

 

『あれはびっくりしたねぇ……だけどインパクトは凄かったけどあの調子なら手に入れた高品質サドルでガチガチに固めたメガちゃん軍団でなら何とかならなくもなさそうだったよね?』




今回名前が出た動物

メガロサウルス変種(メガちゃん)
アルファ・サーフェス・リーパーキング(悪魔の特殊個体)
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