ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第990話

百八十六頁目

 

 救難物資を回収するのに手ごろな場所だったと言うのに、悪魔の特殊個体が居座っている以上は回収に赴くのは危険すぎる。

 せめてあいつを駆除する方法を確立するまでは近づかない方がいいだろう。

 少なくとも高品質サドルで固めたメガちゃん軍団を完成させるまでは、そう思って一旦この場を後に……ほうしをすったさいあくだ!

 

 とくしゅこたいのしょうげきですっかりほうしえりあわすれてた! ほんとうにこのARKはさいていだ!

 

『キノコ食べて食べて!! 本当に油断も何もないよここ!!』

 

百八十七頁目

 

 胞子に耐性が付くキノコを食べて、何とか倒れないうちに胞子エリアを後にする。

 油断も隙も無いとはまさにこのことだ。

 もうしばらくこのエリアには近づきたくない。

 

 実際問題としてこの先にある地上にも先ほどの特殊個体の悪魔が残っているはずだ。

 あれの対策ができるまで、どのみちこれ以上ここを探索することはできない。

 簡単に回収できる距離にある救難物資のカプセルの事を考えたらいずれは挑む必要があるかもしれないが、それまでは一旦ここを離れる事にしよう。

 

 ……いやせっかくだしその前にまたあの未来の休眠カプセルで休んでいこう。

 

『休息は大事だからね!』

 

百八十八頁目

 

 特殊個体相手とはいえ久しく敗北したのは堪えた。

 地下まで逃げてきたからもう大丈夫だと思いたいところだが、ここにも強敵は存在している。

 特にあの巨大蛇にも特殊個体がいるとしたらどれだけの戦闘力になるのか……楽観視はできない。

 

 だからもっと戦力を強化しておこうと思い、再びメガちゃん軍団の再建に取り掛かる。

 現在の捕獲可能な動物の中で小回りが利いて火力も高い。

 また先ほどメガちゃん用の高品質サドルの設計図を持ち帰れたため、これを装備させれば防御力も格段に変わる。

 

 これならフローラの言っていた通り数さえ揃っていればあの悪魔の特殊個体とだって張り合える……かもしれない。

 

『この子達さえ揃っちゃえば今度こそ怖い物無し……って言い切れないのがこのARKの怖いところだよねぇ……』

 

百八十九頁目

 

 メガちゃんの捕獲自体は難しいことではない。

 青いエリアまで行けばぼうっと突っ立っている個体が所々に存在するからだ。

 後は無駄に集めたスピノ達を肉の盾にしてもいいし、近くにスペースがあれば捕獲の罠を作ってもいい。

 

 何よりもう設備も殆ど揃っていて麻酔に関してもクラゲの毒を付加した協力麻酔弾だって用意可能なのだ。

 だから数を揃えるのは大して苦にはならなかった。

 また高品質サドルに関しても皮と繊維とインゴットだけでいいので、これも数を揃えるのは今ならばそう難しいことではなかった。

 

 合間合間にせっかくだから菜園の手入れをして野生からは採取できない四種類の作物も採取して冷蔵庫に仕舞いながら着実に軍団を揃えて行く。

 その最中に例の発光する植物からも謎の種とも果実ともつかない何かが取れたけれど……これは何に使うのだろうか? 

 

『前の砂漠でも似たような植物から取れた種っぽいのは天然の罠みたいに使えたし、これもひょっとして……?』




今回名前が出た動物

アルファ・サーフェス・リーパーキング(特殊個体の悪魔)
メガロサウルス変種(メガちゃん軍団)
バジリスク(巨大蛇)
スピノサウルス変種
クニダリア変種(クラゲ)
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