ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第992話

百九十二頁目

 

 どうせカニ達よりは大したことがないと思っていた……そんな自分をちょっとだけ反省する。

 確かに戦闘力という点ではカニにはるかに及ばないであろうこのネズミだが、実際にはかなり有意義な能力を持っていた

 最初の島にいたビーバーにも似た感じで木材を上手に調達して運搬できる上に、複数人で乗れるサドルを装備出来て、しかも異様に糞を早くする。

 

 ……まあ未だに人間の仲間が居ない俺には二つ目は微妙だし三つめも菜園するのにちょっと便利なぐらいだけれど、何だかんだで色々と入用になる木材の調達は有難い。

 尤もこの能力もビーバーのように勝手に採取してくれるわけではなさそうなのはあれだけれど、一つの木々やキノコを切り倒した後で再生するまでも時間がかかるため、一度に木材として使える量が多くとれるようになるのは地味に助かる。

 これは各拠点に一体ずつ確保しておいてもいいかもしれない。

 

 ……ちょっと戦闘面に思考が偏り過ぎていたけれど、そうだよサバイバルする上ではこういう能力持ちの子だって大事だったじゃないか。

 

『アルマジロとかアンキロちゃんはちゃんと運用している辺り雑用能力を軽く見ちゃってた、というより既存の生き物で満足しちゃってただけっぽいけど、やっぱり新しい生き物は一度は仲間にしてみた方が良いね』

 

百九十三頁目

 

 さて高品質サドルを付けたメガちゃんの戦闘力は大したものだった。

 川をさかのぼる最中で襲い掛かってきたスピノもカニも一網打尽にしてくれた。

 また地面の上に上がってもなお敵はおらず、出会った動物全てを余裕を持って狩ることが出来た。

 

 草食も肉食もTEK生物も特殊個体のラプトルなども……更にはあの巨大蛇すらもだ。

 やはりあの巨大蛇は最初のエリア付近が生息地なのか、それとも一番最初に出会った個体がまだ残っていただけなのか分からないけれど、また姿を現してこちらへと襲い掛かってきたのだ。

 しかし高品質サドルを装備したメガちゃん軍団はあっさりとこれを返り討ちにしてくれた。

 

 その戦闘時の様子からどうもこの巨大蛇はあの悪魔よりは弱いようであり、この調子なら仮に巨大蛇の特殊個体が出ても普通に勝ててしまいそうであった。

 無駄に時間をかけてしまった気がしたけれど、高品質サドル装備をしたメガちゃん軍団を完璧に揃えておいたのは正解だったようだ

 

『あの悪魔の特殊個体も一体だけが相手なら勝てなくなさそうだけど、また暗い時間が長くなるまではお預けだね』




今回名前が出た動物

カルキノス(カニ)
ロールラット(ネズミ)
カストロイデス(ビーバー)
ドエディクルス変種(アルマジロ)
アンキロサウルス変種
メガロサウルス変種(メガちゃん)
スピノサウルス変種
アルファ・ユタラプトル(特殊個体のラプトル)
バジリスク(巨大蛇)
サーフェス・リーパーキング(悪魔)
アルファ・サーフェス・リーパーキング(特殊個体の悪魔)
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