ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第995話

百九十七頁目

 

 まさかここから飛び降りるわけにもいかず素直に引き返す。

 護衛達の元に戻って移動を続ける中で、次にどうするかを考えた。

 だけど地上は無理でこの装置も結局何もわからなかった以上、後は地下の方を掘り下げていくしかない。

 

 だけど赤いエリアを攻略するにはまだガスボールが不足している。

 青いエリアはこれまでの状況からして新しい何かが見つかる可能性は低い。

 こうなると残るはあの水中洞窟の攻略を進めるぐらいしかない。

 

 前に攻略した洞窟もラベちゃんを連れ込めば難易度はそう高くなかった。

 あそこもカニで掴んで行けばラベちゃんを連れ込むことはできるだろうし、試してみる価値はありそうだ。

 

『あっさり攻略できるかもしれないし、そうじゃなかったらまた色々と準備に時間かかるし、今のうちに調べておこう!』

 

百九十八頁

 

 メガちゃん軍団たちと一緒にまた青いエリアまで戻り、再びカニに乗り換えて水中の洞窟へと赴く。

 もちろん装備は万全に用意してあり、酸素ボンベの替えも幾つも持ち、ジップラインモーターとアンカーも大量に。

 また陸地を攻略する可能性も考えて現状用意できる最高の防具も用意して、銃火器に加えて麻酔弾と協力麻酔弾も忍ばせておく。

 

 更に水中で使える麻酔矢もクロスボウを持ち込むついでに用意しておいた。

 また食料やメディカルブリューも……と気が付けば結構な重量になってしまった。

 尤も動物達に積み込めばこれぐらい何とでもなる。

 

 飛び込む前に忘れ物がないこともしっかり確認した上で、再び俺は水中の洞窟へと赴いた。

 果たして想像通り両手の鋏でつかんだラベちゃん達は息苦しそうにしながらも、最初の水中エリアを超えて無事洞窟内部に到達することが出来た。

 最初の崖をカニごと降りて、そこでラベちゃんに乗り換え、カニでは進めなかったあの狭い通路を駆け抜け始める。

 

 するとすぐに普通の蛇とあの地上で見かけた飛行生物が襲い掛かってきたではないか。

 ……やっぱりあの時、生身で無理に進もうとしなくて正解だったな。

 

『相変わらず硬いねこの触手モンスター……でもここ青いエリアの中にある洞窟だから発光生物の光を消すのは怖すぎるもんね』

 

百九十九頁目

 

 もう何度目になるかわからないが、何度だって言おう。

 このARKは最低最悪だ。

 まさか潜らなきゃいけない入り口に加えて、更にしゃがまないと入れない場所があるだなんて。

 

 二重で動物をシャットアウトしてくるとはどこまで意地が悪いのだろうか。

 というかもしかしてこのARKにある洞窟は全て外から動物をそのまま連れ込めないようになっているのか?

 厄介極まりないぞこれは……

 

『意地悪すぎるけど、逆に言うとここさえ超えちゃえば大丈夫なのかも……?』




今回名前が出た動物

ラベジャー(ラベちゃん)
カルキノス(カニ)
メガロサウルス変種(メガちゃん軍団)
ティタノボア変種(普通の蛇)
シーカー(飛行生物・触手モンスター)
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