ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第996話

二百頁目

 

 この洞窟の攻略も、また時間をかけて中で動物を育てて何とかするしかないようだ。

 幸い、連れ込んだラベちゃんは戦闘でやる気を出させるために雄雌で揃えてあった。

 この狭い通路の出入り口付近で繁殖させて、生まれた幼体を小さいうちに中へと連れ込むことにしよう。

 

 ありがたいことにラベちゃんは胎生だから卵のように温度管理に気を使う必要もない。

 だから放っておいてもどんどん産んでくれることだろう。

 ただ安全確保のために設置する金属の防護柵はここでは作れないため、結局また出直すしかないのは悔しい限りであった。

 

 尤もこのARKにおいてちょっとした労力を惜しもうとすれば逆に大損に繋がるというのは何度も味わってきた。

 だから繁殖中のラベちゃん達に荷物をある程度預けて素直に引き返し、金属の防護柵を作り持ち込み直した。

 その際にカニで更に繁殖速度を上げるためにラベちゃんの雌個体を二体追加で連れてきておいた。

 

 取りあえずはこのラベちゃん軍団を育てて攻略を試みて、何か不足している点があったらまた新しい生き物を育てる事にしよう。

 

『手慣れてきたねぇ……後はこのしゃがんで潜る先の安全確保だね!』

 

二百一頁目

 

 狭くなっている通路の出口をまずはしゃがんで奥を覗き込んでみる。

 するとまず普通の蛇の姿が見えたのでこれはアサルトライフルで出口越しに打ち抜いて蜂の巣にしてやった。

 途端に近くにいた野生の生き物が反応し始めるが、可能な限りの出口の狭さを利用して一方的に駆除していく。

 

 ただその際に最後の方でサソリが群がってくるのが見えた。

 こいつは蛇と違って普通は眠らせれば仲間になるタイプだ。

 尤も洞窟内だと仲間に出来る場合とできない場合がある。

 

 大抵洞窟外にいる個体より強い場合は不可能なのだが、ここの洞窟の個体は外にいるのと強さがそう変わりなさそうだ。

 だから捕獲できるか試そうと麻酔で眠らせてみたところ、普通に餌を食べてくれてそのまま仲間になってくれた。

 このサソリのサドルは手作業で作れるのもありがたく、このまま装備させてこいつに出口を見張らせた状態でようやくしゃがんで潜り抜けた。

 

 そうして改めて洞窟内を確認したが、すぐ目の前に崖と共に流れ落ちる滝が広がっていたのだった。

 

『うわぁ……これはまた、攻略が大変そうな地形……』

 

二百二頁目

 

 詳しく調べようにも近くから蛇の息遣いが聞こえてくる。

 また他の洞窟にいる蝙蝠の代わりとばかりに、あの触手モンスターが羽ばたいていた。

 どちらもこちらに気づけば即座に襲ってくるタイプだ。

 

 先に駆除して回った方がいいと、まずは蛇の方を始末していく。

 今いる場所は狭い天井と壁に挟まれた空間で、あまり派手には動けないが、代わりに飛行生物の動きも制限されやすい。

 だから飛行生物に邪魔されることなく蛇を倒して回ることが出来て、ついでにうろついていたフンコロガシも仲間にしておいた。

 

 戦力としては役に立たないが囮ぐらいには使える……実際にまたサソリが襲い掛かってきたが、フンコロガシを盾にしてその隙に麻酔で射抜いて仲間にすることが出来た。

 取りあえずこれ以上先に進む気はないけれど、中で幼体を育てる上でこの子達を護衛にしておけば少しはマシになるだろう。

 

『詳しく調べるのはラベちゃん達が育って護衛が揃ってからでいいよね?』




今回名前が出た動物

ラベジャー(ラベちゃん)
カルキノス(カニ)
ティタノボア変種(普通の蛇)
プルモノスコルピウス変種(サソリ)
オニコニクテリス(蝙蝠)
シーカー(触手モンスター)
フンコロガシ変種
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