二百三頁目
入り口付近の敵を駆除して回ったところで一旦引き下がり、改めて金属の防護柵で覆っていく。
これで地上を這う生き物は侵入不可能だし、飛行生物も天井が低いからそうそう入ってこれないだろう。
まあそもそもあの飛行生物はあくまで発行生物を狙うタイプなので、俺さえいなければ幼体を襲う心配はない。
……唯一心配なのは発光生物を置いていけないので俺がいないうちにあの名無しが地面から湧いて襲ってくるかもしれない点だ。
ただ今のところ、名無しが野生にいる別の動物に襲い掛かるところは見たことがない。
飼育下の動物と野生の動物で異なる反応を示す敵も極稀にいなくもないが、あの調子だと名無しは動物ではなく人を襲うタイプのような気がした。
だから俺さえこの場にいなければ大丈夫、だと信じてやっぱり一旦この場を離れる事にする。
まだ出産までに時間がありそうだからこの隙にガスボールを回収して回るのだ。
『人手がないって大変だね……でもどうして誰とも出会わないだろう?』
二百四頁目
ガスボールを回収して回り、ついでにラベちゃんの雌個体を用意してはカニと一緒に洞窟内へと戻る。
そうして又繁殖させて様子を見て、生まれた個体を小さいうちに通路を潜り抜けた先で待機させて再び外へ。
これを何度となく繰り返したことだろうか。
そのうちにまた結構な日が過ぎて、明るい時間が長い状態になった。
まだ断言するには早いがどうも時間の割合の変化は周期がありそうである。
要するに普通の昼夜型がまず何日か続き明るい期間というか昼が長い型がしばらく続きそして暗い夜が長い型へとつながる。
それが終わればまた普通の昼夜に戻り、というサイクルを繰り返しているように思われる。
この辺も後二回、型が変わればはっきりするだろう。
予想が正しければ次はまた夜が長い期間に入るわけで、その時は地上のカプセル回収をメインに動くのもいいかもしれない。
それまでにこの洞窟をどこまで攻略できているだろうか……せめて地形ぐらいは調べ終わっておきたいところだけれども……
『或いは先にガスボール溜まっちゃって、赤いエリアに進出できるようになっちゃうかもね?』
二百五頁目
雌個体を増やすことで繁殖速度は大いに上がる。
だけど成長速度は変わらないので、どうしても時間がかかる。
そうしているうちにまた暗い時間が長い時期に入ってしまった。
もう少し待てば十数匹のラベちゃん軍団が結成できるタイミングでもある。
どっちを優先しようか少し悩んだが、結局は地上を再び目指すことにした。
別にラベちゃんは多ければ多い方がいいわけで、時間をかければその分だけ個体数は増やせるのだ。
また洞窟はまだ入り口しか見ていないから順調に先に進めるかもわからない。
しかし何より後回しにした理由はやっぱりいつでも攻略可能だからという点だった。
逆に地上の方は今しか調べられないし、カプセルから回収したアイテムで洞窟攻略もしやすくなる可能性もあるのだから。
『ちゃんと胞子対策はしようね!それと特殊個体の悪魔対策も!』
今回名前が出た動物
シーカー(飛行生物)
ラベジャー(ラベちゃん)
カルキノス(カニ)
アルファ・サーフェス・リーパーキング(特殊個体の悪魔)