二百十一頁目
これは何かの罠か?
いやただの偶然だとは思うけど、まさか帰り道で巨大蛇の特殊個体に襲われるとは。
本当に特殊個体も居たのかという気持ちと地上で延々と悪魔と戦い続けて疲れている状況で襲われる衝撃でちょっと取り乱しそうになった。
だけどやっぱり巨大蛇の特殊個体は悪魔の特殊個体よりは弱いようで、深手を負っていた子が何匹かやられこそしたが結局は高品質サドルを付けたメガちゃん軍団の敵ではなかった。
ただ地味に毒液が騎乗している俺のところまで漂ってきそうで、前に叩きつけたガスマスクをそっと着用する羽目になった。
無駄だった気がしたけど意外なところで役立ったような気がする……いや単に毒が届いてなかっただけかもしれないけど……
『びっくりしたねぇ……でも動物が密集している地帯でもないのに特殊個体が連続して襲ってくるだなんて、何かありそうな気がしなくもないけど……』
二百十二頁目
思った通りガスボールはギリギリ必要数が揃っていて、放射能用の装備一式を作ることが出来た。
これでついにあの赤いエリアに進出可能である……がその前に水中洞窟の攻略を優先することにした。
やりかけだからってのとまだ中を調べていないから更に物資や動物が必要になるかもしれず、そういう情報を集めておきたかったのだ。
……ごめんそれは嘘じゃないけど建前です。
単に放射能エリアがトラウマで近づきたくないだけです。
『いくらスーツが揃ってるからって、放射能の満ちてるエリアなんか入りたくないよね……』
二百十三頁目
水中洞窟の中に戻ると無事に育った十数匹のラベちゃんが出迎えてくれた。
新しい個体も順調に育っているが、取りあえずこの子達と一緒に探索を始める。
防護柵の一部を壊して護衛としてちょくちょく見つけるたびに捕獲してあったサソリ数匹も連れて進んでいく。
……と言っても素直に進める場所は限られている。
何せ目の前には崖になっているのだ。
飛び移れないほど先の方には別の足場が見えるが、そこから大量の水が滝となって下に向かって流れ落ちていた。
下を覗き込んでみれば巨大な地底湖のようなものが出来ているのが見えた。
ほぼ直角ということもあり、あそこまで落ちたらまともには這い上がれなそうだ。
尤もジップラインを使えば話は別だ。
そしてラベちゃん達もいるから下の方も探索できなくはない。
だけどまずはこの自分達の居る足場を調べていこう。
『……ねえ地底湖の中に怪しい光が見えるけど、あれってクラゲじゃないの?』
今回名前が出た動物
アルファ・バジリスク(巨大蛇の特殊個体)
アルファ・サーフェス・リーパーキング(悪魔の特殊個体)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
ラベジャー(ラベちゃん)
クニダリア変種(クラゲ)