ーーーーヒロインたちが桐崎に降り立ってから一週間が経過した、6月29日。彼女たちはそれぞれ住居・収入源を確保し、順調に準備を整えつつあった。
一週間が経過してわかったことは、
・この場所ではSAOやALOのようにメニューウィンドウが開けること
・ヒロインたちは全員がアバター姿であること。
・身を守るための帯剣は可能だが、防具は身に着けられないこと。
・キリトしかソードスキルは使用できないこと。
・戦う手段であるキリトを呼び出すには自分の中のキリトのイメージを確立させ、はっきりと思い浮かべなければいけないこと
・アリスとロニエはどうやらもう来ているらしいこと
・リーファ、シノン、アリス、ロニエだけがすでにキリトを連れているということ
おそらくリーファ、シノン、アリス、ロニエはあまり多くのキリトの姿を知らないため、イメージの確立が早かったのだろう。一方ですべての世界をキリトと渡り歩いてきたアスナや、アスナほどではないにしろSAOからのつきあいであるリズやシリカはなかなかイメージを確立させる事ができなかった。
桐崎市内の喫茶店ーーー
「見せつけるようにイチャイチャしちゃって、何なのよもう・・・」
リズとシリカは作戦会議のために話し合っていたのだが、そこにリーファとキリトが入ってきたのだ。
「でもあたしたちの場合、呼び出せても取り合いになりません?」
「そうなのよねぇ・・・」
リズがテーブルに突っ伏す。向かいのテーブルではリーファとキリトが楽しそうに話していた。
「あれがリーファさんが呼び出したキリトさんですか・・・」
そこにいるキリトは、リズやシリカにはあまり馴染みのない姿のキリトだった。
黒ずくめの姿はあいかわらずだが、ツンツンと逆立った髪に吊り上がった目、浅黒い肌・・・・・・やんちゃな少年といった雰囲気だ。
「ALOでユイちゃんに言われて髪下ろす前のでしょ?
確か、アスナを助けに行ったときにリーファと知り合ったって言ってたから、やっぱりリーファはあれに思い入れがあるんじゃないかしら。」
「あたしたちは、どうなるんでしょうね・・・」
シリカは不安そうにつぶやく。
「あたしたちの場合、二人の思い浮かべるキリトを一緒にすればなんとかなるような気がしなくもないけどねぇ。」
彼女たちは二人一組で参加しているがゆえに、二人のイメージするキリトに食い違いが起こってなかなかうまくいかないのだ。
「じゃあ、リズさんの思い浮かべるキリトさんは、どれなんですか?」
「もちろんSAOの黒の剣士(二刀流)に決まってるじゃない!」
それ一択!という風にリズが得意げに言う。
それを聞いたシリカは、
「はあぁ〜、やっぱりそういうことですか・・・・」
とため息をつきながら言う。
リズはシリカの言っている意味がよくわからないのか首をかしげている。
「よく考えてみてください。そのキリトさんはほぼほぼアスナさん専用みたいなものじゃないですか。おそらくすでにアスナさんが呼び出したか、優先されてるんだと思いますよ。」
「えー!そんなのズルいじゃん!」
「・・・・・あたしたちが七人に入れた事自体がもう奇跡なんですからそこは譲りましょうよ・・・」
「えーー・・・・」
リズは納得がいかないようで、必死に足をばたつかせて駄々をこねていた。
彼女たちの参加は、一生懸命に「MORE DEBAN」と書かれた看板を掲げる彼女たちを見たクラインが同情して与えてくれた枠なのだが、それは知らないほうが良いだろう。
「じゃあ一体どうするっていうのよ。」
リズの問いかけに、シリカは少し悩んでから切り出す。
「まずはキリトさんたちについて整理しましょう。」
シリカはテーブルの横においてあるナプキンを一枚取り出し、お客様アンケート用のボールペンも一緒にとって、次のような表を書き始めた。
アスナ SAOー黒の剣士ー二刀流 リーファ ALOーツンツンヘアー
シノン GGO アリス UW ?
ロニエ UW ?
「こんなところですかね・・・」
書き終えたシリカはどうも腑に落ちない様子で図を眺めていた。
「この「UW ?」ってのは何?」
リズが質問するとシリカは思考を中断し、答える。
「えーと、アリスさんとロニエさんは今の所まだ会えてませんけど、ふたりがしっているのはアンダーワールドのキリトさんだけなので、その中の誰かって意味です。」
「へー、でもよくよく見ると、いくらいろんなアバターを持つキリトでももうそんなに残ってないんじゃ・・・・」
「確かに・・・・あと考えられるのは、SAOであたしと出会った頃のキリトさんか、ALOの今のアバター・・・・・・あっ! それとオーディナル・スケール!」
すっかり忘れられていた、「現実世界」のキリトの存在を思い出したようだ。
「でも、あたしたち的にはやっぱALOよねぇ。」
「まあ・・・そうですかね。」
リズの意見に賛同しながらも、シリカの目はさっき書いた図に向けられていた。
何か引っかかるらしい。
「ねぇ、リズさん。あたしたち、2人1組ってことは1人扱いなんですよね?」
「呼べるキリトが1人分なんだからそうでしょうよ。」
シリカはもう一度図を眺め回す。そして結論に辿り着く。
「・・・リズさん。この戦いに参加している人数が、どう考えても6人なんですけど・・・」
「え?そんなわけないでしょ。クラインのやつだってそういうところはちゃんとしてるじゃない。」
「リズさんって意外とクラインさんへの評価高いですよね。」
「今関係ないでしょそれ!」
「あはは・・・すいません、つい・・・」
おほん、と咳払いをして、シリカは一呼吸置いてから再び話しだした。
「リズさん、とりあえずこの戦いに参加している人の名前をあげてみてください。」
「え?あたしとシリカ、それにアスナとリーファとシノンと・・・アリスとロニエ?」
「何人になりますか?」
「えっと・・・七人?・・・・・・ってあれ?あたしたちが1人扱いってことは・・・6!?」
「やっぱりおかしいですよ!」
「いやぁ、でもクラインのことだから、数え間違えただけじゃないの?」
「・・・そうでしょうか・・・ならいいんですけど・・・・・・」
こうして、シリカだけがモヤモヤしたまま会議は解散となった。
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「カーディナルさん、ありがとうございます。わがままを聞いてもらって。」
「良いのじゃ、礼ならそこで意気消沈している奴に言え。」
「もう大丈夫ですって!カーディナル様!」
「しかし驚いたな・・・まさかお前が・・・」
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どうも、玖蘭 蒼です。
今回もヒロイン達の開戦前の様子でしたが、それもあと2話で終了、の予定です。このまま一週間に2話くらいのペースで行けるようにがんばります。
次回はついに7枠目のあの人が登場です。
ユイ出した方がいいですか?出るとしたらどういう立場がいいかまで教えてください。
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ママの正妻の座を守るため、アスナに味方
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茅場のように干渉せず見守る
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キリトと共に戦いをやめさせようとする
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途中参加(ママすら押しのけパパ独占へ
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正妻戦争の管理者(審判的な)
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出さなくていい