俺は偽善者になれない   作:胡嶌要汰

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第2話「ヒーロー」

俺は必死で逃げた。

弟のことなんか忘れて。

 

「おい!あっちだ!」

「やばい!」

 

偽善者(ヒーロー)達に見つかってしまう!

今はダメだ。見つかるわけには、、、

 

「失礼します」

「な、何だ!?お前!」

「いえいえ、私はただの(ヴィラン)ですよ」

「何!?敵だと!?」

「あなた方が追っている人に興味がありましてね?」

「おりゃぁ!」

 

偽善者(ヒーロー)が殴りかかった瞬間、偽善者(ヒーロー)の頭が吹っ飛んだ、、、

 

「ひ!?」

「おや?逃しませんよ?」

 

連れて来たもう1人の偽善者(ヒーロー)もそいつが殺してしまった。

 

「それでは、話をしましょうか」

「な、何だよ!」

 

そいつが、こっちに来た。

 

「あぁ、別にあなたを殺すことはしません。だから、そんなに殺気を剥き出しにしないでほしいですな」

「無理だね。怪しい奴に警戒して何が悪い?」

「それもそうですね。では、率直に申し上げます。私はあなたを(ヴィラン)連合に勧誘します。」

「は?」

「あなたはとてもいい個性だ。その個性なら強化すれば更にいい個性(もの)になる!しかも、あなたをボスが欲している。」

「俺の個性が?」

 

こいつは俺の個性の何が良いって言うんだ?

 

「えぇ、もちろんヒーロー達を殺すことだって容易になるでしょう。」

 

偽善者(ヒーロー)を殺せる?

 

「くくくッ!ッははは!はははは!いいじゃねぇか!おもしれぇ!乗ってやろうじゃねぇか!」

「ありがとうございます。私は黒霧と申します。」

「俺は錆嶋彰人(さびしまあきと)だ!」

「では、我らのアジトへ」

「おう!」

「先程はすみませんでした。あなたの仇を勝手に殺してしまって」

「平気だ。だが、他の偽善者(ヒーロー)達をぶっ殺さなきゃなぁ」

「ふふ、そうですね」

 

俺は黒霧さんがヒーローに見えた。

こうして俺の偽善者(ヒーロー)殺しが始まった。

 

 

 

 

〜一方で〜

 

「応援要請があったのはここか!?」

「はい!そうです!」

「入るぞ!」

「はい!」

 

もうすでに開いていた扉からゆっくりと入った。

 

「父さん!母さん!どうしたんだよ!」

「君!どうしたんだ?」

「いや、僕が起きたら、父さんと母さんが倒れてて」

「おい、どう言うことだ?ここには、ヒーローが来たはずだろ!今すぐ現場を捜査、そして児童保護施設に連絡しろ!」

『は!』

 

そこから3時間の捜査が始まった。

 

「いました!ヒーロー『サーブマン』が路地で倒れてます」

「サーブマン?何だ?そいつ、ヒーローなのか?」

 

あまり見覚えが無いな。

 

「ここ塩野市を活動拠点にする地区ヒーローです」

「どうりで名前を聞かないわけだ。」

「あ、あの!」

「ん?どうしたんだ?坊主」

 

こいつ、あの2人の息子か、

 

「僕も、ヒーローになってみたいです!」

「どうしたんだ?急に」

「父さんと母さんをこうした敵を捕まえられるようなヒーローになりたいんです!」

「どうします?元々、この子の両親を捕まえるつもりだったんですよ?」

「いや、構わん。この子には、敵が殺したと嘘をついておけ。」

「でも」

 

こいつを見捨てるわけには…

 

「いいから!この子にはもうほとんど身寄りがないんだ。」

「…わかりました。気をつけてくださいね。ブラドキングさん」

「あぁ、問題ない」

 

この時から、僕は敵を憎んだ。




あ、これも不定期投稿です。
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