僕は今、走っている。
学校を早退して、
僕は中学1年生の頃に住んでいた家に行った。
何の証拠もなく。
家の前に着くと、1人のボロボロの服を着た男が立っていた。
その男の前には、人が倒れていた…。
「ヴィ、敵!?」
「あ?」
〜一方で〜
俺は錆嶋彰人だ。
俺の個性は殺すのに特化しているらしい。
俺の個性は『錆』。
五指で触れた鉄部分を錆びつかせる個性だ。
もちろん、錆びつかせるのは鉄でなくてはいけない。
だが、人間の鉄分も錆びつかせることが、俺にはできる。
錆びつかせたヒーローは髪が薄れ、咳き込み、そのまま死んでいく。
咳き込みながら、死んでいくヒーローの姿は傑作だったな!
最近、俺のことが話題になっているらしい。
まぁ、話題になればなるほどここに来るヒーローも増える!
そしたら、もう、殺したい放題!
最高じゃないか。
おっと、今日も獲物が来たようだ。
「ここら辺だな、最近、
「くくくくッ!」
「誰だ!お前!」
ヒーローは少しずつ間を詰めていく。
「おっと、そんな近くに寄っちゃ、死んじまうな?」
「構わん!俺はここで、お前を倒す!」
「ふーん、じゃ、遠慮なく。」
俺は
「何をする!話せ、って!ゲホッッ!ゲホ!お前…何を…した」
…滑稽だ。
「お前を倒す」なんて言ってた奴がこんなにも哀れになるなんてな!
「ヴィ、
「あ?」
何だ、子供じゃねぇか。
はぁ、邪魔が入っちゃやりがいがねぇな。
「ま、待て!」
「何だよ!」
ヒッ!
怖気付くな!僕だって、僕だって、僕だって!!ヒーローになりたいんだ!
「うわぁぁぁぁぁ!」
何だ?こいつ、急に殴りかかってきて。
こんなもん、俺の個性で!
「警察だ!動くんじゃない!」
「チッ、クソ!」
俺はアパートの屋根に登り、逃げた。
「君!大丈夫だったかい?」
「あ、はい。」
「あれは、ここら辺を拠点に置く、ヒーロー殺しの『サビツキ』だね。」
ヒーロー殺し?
ここら辺?
ここは、僕が住んでた家だ。
なら、父さんと母さんも?
いや、絶対そうだ!
奴が、奴が、奴が!!
「父さんと母さんを殺した
僕は、会えたんだ!
僕の、家族を殺した
絶対に復讐をする!
あいつのせいで、人生が狂ったんだ!
僕が、最高のヒーローになってあいつを必ず!捕まえてやる!