俺は偽善者になれない   作:胡嶌要汰

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第6話「一般入試」

あの(ヴィラン)に会ってから1週間が経過した。

僕は、より一層雄英合格に向けて勉強を始めた。

全てはあいつを捕まえるために。

 

「錆嶋!お前、(ヴィラン)と遭遇したんだってな!生きててよかったわー」

「何だよ。相良、でも、心配してくれてありがとう。僕、雄英に絶対受かるよ!」

「何か今日、やけに明るいな!でも、頑張れ!」

「うん」

 

いつも、何かとつっかかってくる相良だが、今日は特別嫌な気持ちもしなかった。

 

そこからは、徹底的に追い詰めた。

 

〜月日は流れ〜

雄英高校受験日当日

 

ついに、今日が来てしまった。

推薦入試の時よりは楽な気持ちで受けられるな。

僕は入試のプレゼン会場に入った。

 

流石は雄英、倍率300倍近くあるだけ受験人数もすげぇな。

僕は自分の席に着いた。

1人ぶつぶつ喋ってる奴がいたけど、ま、どうでもいいや。

 

「入試の要項通りリスナーにはこの後!10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!」

 

そこから僕は着替え演習会場へ行った。

 

「ここが、演習会場か」

 

そこは模擬でも、普通の街くらい広かった。

 

「よし、まずは準備体操を…」

「スタート!」

『!?』

「どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!走れ走れぇ!賽は投げられたんだぞ!?」

 

クッソ!一歩出遅れた!

でも、今日持ってきたナイフがあれば!

って、あれ?ない?

嘘!?忘れた?僕が?ちくしょう!今日に限って!

 

「標的補足!ブッ殺す!」

 

1Pだ。

けど、殺せる武器が!

 

「おら!」

「!?」

 

6本腕?

すごいパワーだ。

 

「大丈夫か?」

「あ、あぁ、ごめん助かった。」

 

彼はそのまま行ってしまった。

けど1Pの部品を使って。

 

「研磨!10倍!」

 

切れるようには研いだ。

次こそ!

僕はその後、10P前後を溜めて残り5分を迎えた。

 

「ギギギギッ!!」

 

でかい!あいつは、0P(おじゃまむし)!?

 

「クソッ!逃げ遅れた!」

 

そこには、僕の知らない人が瓦礫に足を挟み、倒れていた。

ダメだ!僕は、まだPを稼がないと!雄英に合格しないと!

でも、今ここで、あの人を見殺しにしたら、(あいつ)と同じになってしまう!

やだ!あいつだけにはなりたくない!

 

僕は咄嗟に体が動いた。

瓦礫を切り、その人を助けた。

でも、その上には0Pがいた。

僕、これで死ぬのかな。

受験で死ぬなんて、僕って、馬鹿だな。

死を覚悟したその時だった。

 

「危ない!」

 

さっき、会った6本腕の奴に僕は助けられた。

 

「また、助けられたな」

「気にするな」

 

僕は急いでその場から離れて、Pを稼いだ。

 

「終〜了〜!!」

 

演習が終わり、今日はもう保護施設に帰った。

 

「あ!研新兄ちゃんだ!」

「あぁ、ただいま裕人」

「あら、研新君、おかえり」

「おばさんもただいま」

 

最近、保護施設のおばさんや下の子さえまともに接して無かったからな、「兄ちゃん」って呼ばれるのが、久しぶりな気がするな。

 

〜1週間が経過〜

「あら?研新君、まだ合否届かないのかしら?」

「もう、1週間ですか。」

「もう1度、郵便見てくるわ」

「はい…」

 

もう、試験が終わってから1週間はずっと裕人達と遊んでたからなぁ。

勉強してないや

 

「研新君!届いてるわ!合否!」

「え!?」

 

僕は今日、合否が届いた。

 

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