俺は偽善者になれない   作:胡嶌要汰

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第7話「合否」

僕は自室に行き合否の通知を見た。

そこには、小さいプロジェクターが入っていた。

 

「私が投映された!!」

 

オ、オールマイトじゃないか!

じゃあ、オールマイトが「雄英の教師」になるって言うことは事実だったのか!?

やはり、流石だな。雄英!

 

「錆嶋少年!筆記では、文句なしに合格ラインを超えている。だが、実技では、23P!惜しい数字だ!これでは、ほぼ、合格はないだろう!」

 

だよな、僕、そんなにP稼いでないし…

 

「それだけではね!君は、あの時、瓦礫に埋もれていた子を助けたね?」

 

あ、あぁ!助けた!

 

「先の入試で見ていたのは敵Pだけにあらず!君は人助けをしたんだ!

そんな、ヒーローみたいな奴を排斥するなんてあってたまるか!救助活動P!しかも審査制!我々雄英が見ていたもう1つの基礎能力!錆嶋研新!35P!合格だ!」

 

やった、受かった。

僕、ヒーローの第1歩を踏みしめたんだ!

 

僕の目には自然と涙が溢れていた。

その夜の机は涙で濡れてしまった。

 

〜月日は流れ〜

 

雄英の制服を見に纏い、僕は今日、新たな生活を始める。

 

僕は1年B組の教室に着いた。

ここが、ヒーローとしての僕が学ぶべき場所になる!

この奥にはあの演習をクリアした人達がいる!

扉を開けて中に入る。

 

「お、おはよう」

『…』

 

無反応だ。

 

「お前!何扉の前で突っ立ってる!?」

「あ、ご、ごめん」

 

あんなに筋肉ムキムキの人もいるんだな。

 

「あ、お前もB組か、」

「え?今更?」

 

なんかちょっと馬鹿っぽい。

 

「俺は!鉄哲徹鐵!よろしくな!」

「あ、うん。僕は錆嶋研新!よろしく!」

「ほら!席につけ!」

 

僕は急いで席に座った。

 

「今日からB組の担任になったブラドキングだ。よろしく」

 

プロヒーローブラドキングだ!

いつも雄英には驚かせられる事ばかりだな。

 

「早速だが、ガイダンスを終えたら体操着に着替えて校庭に集合だ。」

 

体操着?何か演習でもやるのだろうか?

ブラキン先生のガイダンスを聞いて僕は体操着に着替えた。

 

「今日は個性ありの個性把握テストを行う!これは順位が出るからな!全力でやれよ!」

『はい!』

 

【第1種目:50m走】

錆嶋研新:7秒94

【第2種目:握力】

錆嶋研新:48

【第3種目:立ち幅跳び】

錆嶋研新:158m

【第4種目:前屈】

錆嶋研新:39cm

【第5種目:上体起こし】

錆嶋研新:35回

【第6種目:反復横跳び】

錆嶋研新:59回

【第7種目:ボール投げ】

錆嶋研新:67m

 

総合順位20/21

 

全て個性を使えなかった。

いや、使う場面が無かった。

 

「今日はこれで解散だ。明日はよりハードになるから、ゆっくり休めよ」

『はい!』

 

下校中

 

「はぁ、今日、ダメだったなぁ。」

「おーい!」

 

ん?誰だ?

 

「ごめん呼び止めて。俺は泡瀬。同じB組だ。よろしく」

「僕は錆嶋。よろしく」

「俺は今日、最下位でさ。多分だけど、錆嶋も個性把握テストに向いてなかった個性だろ?」

「うん。そうだよ。」

「やっぱり!俺は『溶接』お前は?」

「『研磨』」

「何か気が合うかもな!」

「そうだね。」

 

僕は今日、初めて友達というものができたのかもしれない。

 

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