俺は偽善者になれない   作:胡嶌要汰

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第8話「演習」

今日は午前にヒーロー基礎学がある。

昨日は個性把握テストでかなりクタクタになっている。

これでも自力で訓練してきたつもりだ。

個性把握テストだけでも雄英のレベルの違いがわかる。

 

「もうすぐ時間になるな」

 

ヒーロー基礎学では演習をやると聞いた。

チャイムが鳴り教室に入ってきたのはブラキン先生だった。

 

「もうA組はやっているが、ヒーロー基礎学!演習をやってもらうぞ!さぁ、コスチュームに着替えて演習場に集合だ。」

 

『被服控除』

それは入学時の個性届と身体情報を提出することによって専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれる分厚い保証である。

 

「いいか!お前らはコスチュームを着た時点でヒーローだ!その意識をしっかり持つように!そして今日は2人1組でヒーロー側、(ヴィラン)側に分かれてもらう。決めるのはもちろん!くじだ!」

 

くじかよ!

 

先生がくじを引いていく。

 

「よし、これで全員だな。」

 

錆嶋研新パートナー:凡戸固次郎

 

「よろしくなんだなぁ」

「うん、よろしく」

 

僕達はCチームになった。

ルールは簡単だ。

敵側の核をヒーロー側が回収、もしくは敵側2人をヒーローが全員捕まえることがヒーローの勝利の条件

敵側はヒーロー2人の全滅が条件だ。

 

「よし、じゃあ、まず一回戦!ヒーロー側拳籐・鉄哲のAチーム敵側錆嶋・凡戸のCチーム!」

「僕らは敵役だね」

 

凡戸が頷く

 

「演習!スタート!」

 

ブラド先生の合図とともに始まった。

 

「一応、個性の確認をしとくんだぁ。僕のねぇ。個性ねぇ。『セメダイン』なんだぁ。顔から接着剤出せるよぉ。」

「わかった。僕の個性は『研磨』鉄を研ぐ個性。」

「いい個性なんだねぇ。」

「ありがとう。じゃあ、僕はヒーローを捕まえてくる。凡戸くんはこのフロアを守って!」

「いいよぉ。」

 

僕は最上階のフロアを降りて音を立てずに歩いた。

 

「オラオラァ!出てこい!敵ども!」

「ちょっと!静かにしなさいよ!」

 

いた…ヒーローだ。

 

小型ナイフ研磨10倍!

投擲!!

 

投げたナイフは鉄哲の頭で弾かれた。

嘘だろ?

弾かれたよ!

相性最悪、でもここで2人を捕まえなければ!

 

小型ナイフ研磨10倍×3!

これをやると貧血起こすんだよな。

でも!やるしか無い!

裏から回り込んで…投擲!!

 

また弾かれた。

あと2つ、鉄哲が個性を解いたその瞬間!

今だ!!

僕は鉄哲に飛びついた拳藤の反応が少し遅れたのが目に入った。

鉄哲にナイフを投げた。

鉄哲は反応が遅れこけた。

その隙に拳籐を!

 

拳籐はコンマ数秒反応に遅れただけなのに。

巨大な掌で殴られて僕は意識を失った。

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