ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第109話

A2side

「レジスタンスキャンプ」

とりあえず行ってみるか。転送装置に乗り込み廃墟都市へ転送する。ログが流れ扉が開く。ここに来るのも久しぶりだ。あれがレジスタンスキャンプか。

「ひいいいっ!助けて・・・・助けてください!」

「機械生命体同士の・・・争い?」

始めてみる光景に困惑しつつ、その機械生命体以外を倒す。

「大変ありがとうございました」

「貴様も機械生命体だろう・・・」

「いいえ!あなたと戦うつもりはありません。私の名前はパスカル。戦いを嫌う機械生命体です」

「・・・・だからなんだ。機械生命体に魂なんか無い。ただの殺戮機械だ。私の仲間を何人も殺した罪を・・・償ってもらおう」

「そうですか。仕方ありませんね。それで、貴方・・・が救われるのなら」

何だコイツ。私は答えを出せなかった。

「殺さないのですか?」

「うるさい・・・・気が変わらないうちにどこか行け」

「貴方は、・・・・・いえ、何でもありません」

そう言ってパスカルは飛び立って行った。クソ、変な気分だ。レジスタンスキャンプに入る。そこでは久しぶりに感じるゆったりとした雰囲気が流れていた。ん、あれはアネモネか?

「お前は、二号・・・生きてたのか」

「久しぶりだな、アネモネ」

「そうか・・・生きてたか。良かった。あの時一緒に戦った奴ら皆死んだよ。二十一号は私がこの手で・・・」

「すまなかったな」

「いや・・・」

「このキャンプは自由に使ってくれ。施設の説明は・・・」

「必要ない」

「分かった。私がこのキャンプのリーダをやってるんだ。短い間になるだろうが皆に言っておく」

そろそろ本題に入るか。

「アネモネ、聞きたいことがあるんだが濾過フィルターを分けて貰えないか?燃料用のヤツだ」

「燃料用の濾過フィルター最近切らしてるんだ。パスカルが生産してるから、良ければ直接取りに行ってくれ」

「パスカルって・・・」

「ああ、知ってるのか?」

「機械生命体と取引してるのか?敵じゃないか!?」

「アイツの村は特別だ。我々に危害は加えない」

アイツは一体なんなんだ。

「目的のためなら手段を選んでる場合じゃない。それに白旗を上げてる連中を殺すほど私達は終わってない」

クソっ!まぁ仕方ない。

「変わったな。二号口調も、性格も、あのころの君とは全く違う」

「お互い様だ。アネモネはリーダーらしくなった」

「私なんてローズに比べれば・・・まあ、最近やっと自分の役職に胸を張れるようになってきた」

「実は、あの時の記憶は、そこの外部記憶に保存しているんだ。私達が戦った、あの日のこてゃ残しておかないといけないと思ってね。そして君には知る権利がある」

「私達はだけは忘れちゃいけないんだ」

「ああ」

私はその装置に近づきファイルを選択する。この記録は私が真珠湾降下作戦に参加した時の物か。

 

「十六号、二十一号・・・四号・・・私はまだ生きてるんだごめんね。片がついたらすぐにそっちに行くから」

その時一瞬ラヴィの言葉がよぎる。「もっと自分を大事にして。私はあなたの笑った顔が好きなのよ」

「・・・行くか」




殆ど本編の会話のみです。すいません。因みにキャンプに濾過フィルターがないのは、どこかの脱走兵たちに使ったからだったりします。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。

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