ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
A2side
「レジスタンスキャンプ」
とりあえず行ってみるか。転送装置に乗り込み廃墟都市へ転送する。ログが流れ扉が開く。ここに来るのも久しぶりだ。あれがレジスタンスキャンプか。
「ひいいいっ!助けて・・・・助けてください!」
「機械生命体同士の・・・争い?」
始めてみる光景に困惑しつつ、その機械生命体以外を倒す。
「大変ありがとうございました」
「貴様も機械生命体だろう・・・」
「いいえ!あなたと戦うつもりはありません。私の名前はパスカル。戦いを嫌う機械生命体です」
「・・・・だからなんだ。機械生命体に魂なんか無い。ただの殺戮機械だ。私の仲間を何人も殺した罪を・・・償ってもらおう」
「そうですか。仕方ありませんね。それで、貴方・・・が救われるのなら」
何だコイツ。私は答えを出せなかった。
「殺さないのですか?」
「うるさい・・・・気が変わらないうちにどこか行け」
「貴方は、・・・・・いえ、何でもありません」
そう言ってパスカルは飛び立って行った。クソ、変な気分だ。レジスタンスキャンプに入る。そこでは久しぶりに感じるゆったりとした雰囲気が流れていた。ん、あれはアネモネか?
「お前は、二号・・・生きてたのか」
「久しぶりだな、アネモネ」
「そうか・・・生きてたか。良かった。あの時一緒に戦った奴ら皆死んだよ。二十一号は私がこの手で・・・」
「すまなかったな」
「いや・・・」
「このキャンプは自由に使ってくれ。施設の説明は・・・」
「必要ない」
「分かった。私がこのキャンプのリーダをやってるんだ。短い間になるだろうが皆に言っておく」
そろそろ本題に入るか。
「アネモネ、聞きたいことがあるんだが濾過フィルターを分けて貰えないか?燃料用のヤツだ」
「燃料用の濾過フィルター最近切らしてるんだ。パスカルが生産してるから、良ければ直接取りに行ってくれ」
「パスカルって・・・」
「ああ、知ってるのか?」
「機械生命体と取引してるのか?敵じゃないか!?」
「アイツの村は特別だ。我々に危害は加えない」
アイツは一体なんなんだ。
「目的のためなら手段を選んでる場合じゃない。それに白旗を上げてる連中を殺すほど私達は終わってない」
クソっ!まぁ仕方ない。
「変わったな。二号口調も、性格も、あのころの君とは全く違う」
「お互い様だ。アネモネはリーダーらしくなった」
「私なんてローズに比べれば・・・まあ、最近やっと自分の役職に胸を張れるようになってきた」
「実は、あの時の記憶は、そこの外部記憶に保存しているんだ。私達が戦った、あの日のこてゃ残しておかないといけないと思ってね。そして君には知る権利がある」
「私達はだけは忘れちゃいけないんだ」
「ああ」
私はその装置に近づきファイルを選択する。この記録は私が真珠湾降下作戦に参加した時の物か。
「十六号、二十一号・・・四号・・・私はまだ生きてるんだごめんね。片がついたらすぐにそっちに行くから」
その時一瞬ラヴィの言葉がよぎる。「もっと自分を大事にして。私はあなたの笑った顔が好きなのよ」
「・・・行くか」
殆ど本編の会話のみです。すいません。因みにキャンプに濾過フィルターがないのは、どこかの脱走兵たちに使ったからだったりします。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。