ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第110話

A2side

「行くか」

正直気乗りしない。そんな雰囲気をポッド(うるさい箱)が感じ取ったらしい。

「推奨、燃料用濾過フィルターの早期の交換」

「わかってるよ」

「機械生命体パスカルを中心とするコロニーの座標を確認。マップにマーク完了」

「うるさいな」

遠回しに急かされる。しばらくすると明らかな境界線、入り口を見つけそこを潜る。

パスカルの村

「機械生命体だらけ・・・」

「ここはパスカルの管理する平和的な機械生命体のコロニー。機械生命体が多数存在するのは予測の範囲内。疑問、ヨルハ機体A2の予測力」

「そのうち、ブッ壊す」

その減らず口を黙らせてやる。梯子を上ると機械生命体に囲まれているパスカルがいた。

「ああ、あの時の!助けていただきありがとうございました」

「・・・・・」

「それで・・・なんの御用でしょうか」

「・・・」

「あの・・・」

「説明、ヨルハ機体A2の燃料用濾過フィルターに不具合。経過、れじゅスタンスキャンプのリーダーアネモネより情報を入手。目的、当地区のフィルターを入手するために来訪。要求、燃料用濾過フィルター」

「全部説明するな」

まあ、助かったがな。ブッ壊すのは後にしてやろう。

「報告、A2の発言不足によるコミュニケーション不足」

「うるさい」

いや、近いうちにブッ壊してやろう。

「ああ、なるほどそういう事ですか。ただ、今は材料が無くて・・・フィルターを作るには『剛性植物の樹皮』がいるんですが採取エリアの近くに凶暴な機械生命体がいるんです。申し訳ありませんが、今は作ることが出来ません」

「了解、『剛性植物の樹皮』の確保と輸送」

「何勝手に了解してるんだ」

「『剛性植物の樹皮』の採取可能な場所をマーク」

「・・・クソっ」

何で私抜きで話が進むんだよ。行けば良いんだろ、行けば。クソっ。

 

8B・22B・64Bside

「行ったか?」

私達3人は物陰からA2とパスカルのやり取りを見ていた。

「アイツがA2か?」

「そうらしいが、それならおかしいだろ」

「そうですよね。脱走兵にポッドって随伴するのでしょうか?」

「普通ならない。私達には実感がないがラヴィから聞いたろ?バンカーの状況。もう私達の予想の出来る状況じゃないって事だ」

「もしかして、ラヴィさんが何かしたとか・・・?」

ラヴィの聞いてみるか・・・?いや、辞めとこう。

「ラヴィがもう少しでくる。その時に聞けばいいさ。それにここでA2を追い返したら、この村のスタンスに反するしな」

22Bも64Bも納得してくれたようだった。

「最悪、私達3人で相手してやるさ」

「そうならないと良いんですが・・・」




前回に引き続き殆ど本編のセリフで申し訳ありません。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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