ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「私達は機械生命体のネットワークから生まれた概念人格」
「つまり人工知能、AIってことであってる?」
「ふん、そのような死語で表せるものではない。それにお前たちは私と同じ概念人格の一つのあのお喋りのことを知っているはずだ」
AIって死語なんだ・・・。で、こいつに似たお喋り・・・?
「あ、あのクソガキ!?」
「そうだ。私と統合するときに記憶の中で呼ばれていたのでな」
「ちょっと待て、統合したってどういう事だ?」
「私たち概念人格は今まで沢山生まれてきた。その一つ一つをねじ伏せ、記憶を統合したのだ。その結果、私は概念人格の進化系の頂点にいるのだ」
「進化ね。ただのバトルロワイヤルで勝っただけの奴が進化だなんだと、勘違いもいい所だと私は思うけどね」
「そこのお前、いい考えだな」
概念人格様は私のことを指さす。なによその上から目線。
「だが、私が概念人格の中の頂点にいるのは事実なのだ。私たちに時間の概念はないがとある時、私に隠れてコソコソと力を付けていたものがいた。それがあのお喋りだ。そいつはバンカーへとハッキングを仕掛けた。結局は成功しなかったようだがな。だからその隙にハックし、人格を統合した」
「話が長い。概念人格様には時間って概念はないが、こっちにはあるのよ。もう少しコンパクトに話して」
私はエージェントウォッチを指さし急かす。
「すまないな。そのお喋りが汚染したヨルハの記憶の中から、平和主義者たちの村という物を見つけてな。長であるパスカル、あの個体に興味がわいた」
その瞬間、8B達の雰囲気が変わったのを肌で感じ取れた。
「だから襲ったってのか?」
22Bは刃を向ける。
「そうだ。しかし、貴様たちがいる事が予想外だった。ヨルハ部隊の脱走兵どもめ」
「ふざけるな!私達やパスカル、村のみんながお前に何をした!」
「逆だ。何もしないことが問題なのだ。弱肉強食の枠組みから外れれば進化を辞めたことになる。私はそれを私自身の進化へと役立てただけだ」
「何が役立てたですか!自分の都合のいいように言い換えてるだけじゃないですか!」
「カミ!カミ!カミ!カミ!」
何処からか大きめの機械生命体2体が降って来た。
「話過ぎたな。そろそろイレギュラーには消えて貰おう」
そう言うと概念人格が宿った(?)機械生命体が工場の奥へと進んで行く。
「あのクソ野郎!絶対に逃がさない!」
「ああ、追うぞ!」
22Bを先頭に8B・64Bが続く。
「ちょっと3人共!」
「不味いわよ。ここは機械生命体のオンパレードだってのに」
「とりあえず、ある程度固まって動いた方が良くないですか」
「そうね。さっさと3人を連れ戻すわよ」
次回A2side。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。