ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「こらこら危ないから手を離して。ね?」
「オネーチャン・・・?」
「みんな大丈夫か?」
みんなで他の子供達の状態を確認する。1人を除いて子供たちは怪我も一切ない。ただ一人を除いて。そっちはみんなに任せて私はこの子ね。
「大丈夫だよ。とりあえず、一回これから手を離しましょう?」
「ウン・・・」
ゆっくりと武器をその子に置かせる。武器を置くとその子は力が抜けたかのように尻もちを着いた。
「パスカルはどうしたの?」
「パスカルおじちゃんは外でヨルハのオネエチャンと戦ってるよ!」
ヨルハのお姉ちゃんと言うとA2の事ね。
「わかったわ。みんなだけにしてごめんなさいね。怖くなかった?」
子供たちはみんな頷いてはいるものの視線が、先ほどの子に向いている。私は尻もちを着いて下を見ているその子に近づく。一緒の目線になる。
「大丈夫。ね。どうしたのか、ゆっくり言ってごらん?」
「ウン。さっきオネエチャン達が来る少し前にそこの子ガ、死ンダらカミになれるって言ってテ・・・それで自分デ・・・それで、ボクはそれを信じて・・・」
私はがくがく震えるその子を抱いて、頭の辺りを撫でてあげる。
「大丈夫。大丈夫。君は悪くないよ。でも、私が止めた時君の手は凄く震えてたよ」
「だっテ、パスカルおじちゃんが死ンだらダメだって・・・」
「そっか。それで自分でしっかり考えて悩んだんだ。それが出来たら100点だよ。悪い機械生命体みたいにただ命令に従うだけじゃない。自分の意思を持ったの。ね?」
「怒らないノ?」
「怒らないわよ。それに、君たちを放っておいてどこかに言っちゃった私達が一番悪いわ。だから、もう泣かないの」
その子は、大きく頷いた後、立ち上がってみんなの所に戻って行った。
「ん?ちょっと待ってください。数え間違えじゃないですよね」
「ああ、64B数え間違えてない。という事は・・・」
「何?どうしたの?」
「この子、恐らく村の子じゃないです」
64Bが自殺した機械生命体を指さして言う。
「だと、コイツどっから来たんだ?」
「元から工場に居たんだろう。恐らく、私達が追っていた概念人格だ」
「子供たちを自殺させようとするなんて、アイツただのヤバい奴なんじゃないの?」
「先輩、恐らくただのヤバい奴です」
その瞬間工場の扉が開く。
「アワワワ私です!パスカルです!」
「「パスカルおじちゃーん」」
子供たちがみなパスカルに寄っていく。
「この子は・・・?」
「恐らく、どこかで混じった機械生命体だ。コイツがみんなに自殺をそそのかしていたようだ」
「なんと・・・」
「逃亡ヨルハ機体の8B・11B・22B・64Bを確認。また、状況を見るに16Bも脱走と判断。推奨、捕縛」
「おいっ!バカっ!」
「A2・・・?」
その瞬間A2と思われる人影が走り出した。
「A2!」
私もすぐさま後を追う。
「A2!お願い!待って!」
必死に走るが距離が徐々に離れていく。
「A2!」
完全に見失ってしまった。
「fuck!fuck!」
CALL
「ラヴィさん、大丈夫ですか」
「え、ええ。ごめんなさい。今からそっちに戻るわね」
本編の自殺シーンは一体が自殺して連鎖的になったと思うのです。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。解釈不一致あれば申し付けください。