ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第128話

エージェントside

「ラヴィ、ラヴィ起きて」

う、うん?目を開けると11Bが私の事を揺すっていた。

「おはよう」

「珍しいわね。ラヴィよりも私の方が早起きなんて」

「そうね」

「まあ、そういう日もあるさ。さて、今日はパスカルの村へ行くんだろう?」

「そうね。それじゃ少ししたら行きましょうか」

 

パスカルの村

「おーい、こっちだこっち!」

村の入ると8Bやパスカル、子供たちが手を振って出迎えてくれた。村を見渡してみると、火は消えているが、一部周りの木々に燃え移ったようで、木が黒くなっていた。「よく眠れた?」

「まあな。にしても、なかなかの被害だ。無傷なのは私達の部屋と、畑だけだ」

これは、作業が大変になるわね。周りを見渡していると、パスカルが私の横に降りて来た。

「ラヴィさん、来ていただいてありがとうございます」

「ええ。それに一部は私のせいでもあるし」

視線の先には倒壊した部屋。床には一直線に銃弾が走っている。

「それで、何かプランは?」

「はい。見ての通りまずは、瓦礫を集めましょう。そして、思い切って決めたのですが、燃えてしまった木は切り倒して村を広げようと思います。かなりの作業量だと思いますがお手伝いお願いします」

「ええ。任せて」

そして、パスカルに近づき耳元で

「約束の件は作業の合間の休憩時間にでも」

そう言うとパスカルは頷いた。

「さて、そろそろ始めよう」

ジャッカスの一言でみんなで作業を始めた。だが、始まって直ぐに作業は至る所で止まった。

「ウゥウウウ」

瓦礫の中には村人たちの腕やボディなども含まれている。至る所で悲痛な泣き声が聞こえて来る。

「ラヴィさん、もうし、わけっないんですっ」

パスカルも泣いていた。そうよね。辛いわよね・・・一日ですべてが変わってしまった。つい昨日まで楽しく話していた相手が死んだのだ。

「ラヴィ、何かいい案もってないだろうか」

ジャッカスから耳打ちする。私は目の前に倒れていた村人の残骸を回収し、広場にある木の根元の辺りの木に胴体部分を突き刺し、足を置いて、頭部を胴体の上にのせる。そして静かに黙祷した。

「ラヴィさん」

気づけばパスカルが横にいた。

「村のみなさんの事を気遣っていただいてありがとうございます。今まで見たことのない方法ですね」

「私風のやり方だけどね」

すると、子供たちが続々とそこに集め出し、山が出来た。

「凄いな。しかし、これは流石に邪魔になってしまいますね」

「そうですね。ラヴィさん何かいい方法知りません?」

「なら、パスカル」

パスカルを呼び、ナイフを渡す。

「ここに亡くなった者全員の名前を書いて行って」

「ああ、本来機械生命体には名前はありません」

「なら、製造番号でも特徴でも何でもいいわ。これに生きていた証を残してあげて」

パスカルは小刻みに震える手で刻んでいった。




誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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