ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第133話

エージェントside

「2人共村まであともう少しですよー」

「これでやっと私達の苦労が報われる」

「お疲れ様。本当にお疲れ様。これで、食のレベルがやっと文化的な水準に戻るわ」

「私達には本来食事は必要ないですけどね」

「いや、この味は忘れられん」

嬉しい事言ってくれるじゃないの。

「ん?あれA2さんじゃないです?」

64Bが指さす方向。降下作戦直後からできた謎の建造物。その中にA2らしき人物が入って行った。

「ごめん、ちょっと先言ってて!」

「おい!ラヴィ!」

私は静止を聞かず走る。A2を一瞬してから見ていない。だから急がないと!見失ったらどうしようもない!

「入り口は・・・これ・・・?」

恐らく入り口と思われる場所にたどり着く。案外素直に開くのね。またハッキングしなきゃいけないかと思ったんだけど。中に入るがA2の姿は見えない。

「なにこれ・・・」

内部に入ると、壁、床、天井、すべてが金属の部品で作れていた。進んで行くと金属でできたブロックが棒のように積み重なっている部屋へとたどり着いた。

「これは、機械生命体が作ったのかしら?それともアンドロイド?いや、でもなんか私の知らない人類の芸術家がデザインしたとかなのかしら・・・?」

私は異様な部屋の内装に困惑しつつエレベータに乗り、次の階に進んだ。

「これどんなセンスの奴が設計したのよ」

内装は下の階とは少し違い、金属のブロックが積み木の様に積み重なった物が数個部屋にあった。これが一体どんな目的で作られたのか一向に理解できそうもない。それに先に行ったはずのA2の姿も見えない。

「はあ、進むしかないか」

エレベーターを呼び乗り込んで次の階へと進んで行く。

「アスレチック・・・?」

次の階には金属でできた十字のオブジェが中心で回っていた。

「え?これ本当に何の用途で作られたの・・・?私もはやりに敏感ではないけれどこんなに意味不明な物見たこと無いんだけど」

この建造物の設計者へのセンスの問いは深まるばかりである。そもそもこの建物何階まであるのかしら?A2も見当たらないし、まあ今の所1本道だからいずれは最上階で追いつけると思うけれど、本当にこれ何階まであるのかしら?エレベーターを呼び次の階へと進む。

「この部屋は今までよりもマシかしらね?」

この階には今までの意味不明なオブジェクトは無い。だが、私からするとこの建物自体が異様なのは変わらない。また、エレベーターを呼び次の階へと進む。一体いつになったらA2に追いつけるのやら。

 

9Sside

「モデル21O・・・オペレーターさん・・・!?」

「ヴうううううあ゛ああああああ」

オペレーターさんが叫びともうなり声とも取れる声を上げる。すると、後ろに大量のボールがつながった物が2段まるでオペレーターさんを守るように出現した。

「そんな・・・オペレーターモデルが・・・どうして・・・」

ボールは激しく回転し円形状に激しい攻撃が放たれる。

「確認:オペレーター21O。先の降下作戦時に本人希望によりB型に装備転換。21Bとして戦線に投入され、4時間後に消息不明の記録」

本人の希望って・・・

回転するボールの中に一際輝くボールを見つけそれをポッドの攻撃で破壊する。その瞬間オペレーターさんを守るようにしていたボールは全てスイッチが切れたかのように地面に落ちる。

「ガアアアアアアッ!」

絶叫を上げる。だが、これでオペレーターさんに直接攻撃できるようになった。攻撃のたびにあげるうめき声に一撃一撃が辛くなる。

「オペレーターさん・・・・・!」

「場所・・・座標データを・・・転送・・・」

微かに記憶が残こっているようだ。

「作戦・・・行動に関係ノ無イ発言・・・・控えてクダ・・・」

これは僕の事・・・?

「ハイは・・・・・一回で・・・・イイデ・・・・」

「クソッ・・・・ウウウッ・・・・・」

オペレーターさんっ!21Oは9Sの攻撃に飛ばされ地面に倒れた。

「クッ・・・・」

つい地面に座り込む。

「ウッ・・・ウウッ・・・」

だが、21Oは立ち上がった。

「ウワア゛アアアアアア」

手を広げ9Sに襲い掛かろうとする。9Sはつい顔を覆う。

「グハアッ」

オペレーターさんの胸に背中から刃が突き刺される。後ろにはA2。A2が刃を引き抜くと21Oは力なく倒れた。そのままA2は無表情で止めを刺そうとする。

「おい!2人共武器を捨てろ!!」

「ラヴィ!?」

これにはA2も驚きを隠せないようだった。

 

エージェントside

「うわッ眩しっ!」

エレベーターに乗っていると突然日の光が舞い込んでくる。扉が開く。

「A2!?」

丁度そこではA2が金髪のアンドロイドの胸を突き刺しているところだった。そして止めまで刺そうしている。刺されたアンドロイドを見るとまだ少しピクピクと動いていた。

「おい!2人共武器を捨てろ!!」

私はライフルを交互に2人に向ける。

「ラヴィ!?」

A2が驚いたような声を上げつつも刃先はいまだ金髪のアンドロイドに向けている。

「聞こえなかった?武器を捨てろ!!」

A2が武器は捨てずともそっぽを向いて歩き始める。私は金髪のアンドロイドに近づきウオッチを装着させ強制的に一時的に活動を停止させる。こうすることで体内のオイルなんかの流出が防げるかもという仮定からの行動である。

「A2ッ!!!」

9Sが突然怒りが籠ったような声でA2を呼ぶ。

「優しい人に・・・優しい人になって欲しいと、2Bは言っていたぞ」

やはり2Bは最期にA2に何かを託したのね。

「クッ・・・ウゥ・・・オマエが・・・オマエが2Bの言葉を語るなッ!!」

その瞬間9SがA2に襲い掛かる。

「2人共武器を降ろせ!!」

再びライフルを2人に向けた。

「ア゛ァァアッアアア」

突如として建物が揺れ始める。そしてその瞬間9Sと私、A2に刺されたアンドロイド私達3人は下に落下した。




1日間が空いたり不定期になり、あとがきすらここ最近は適当になりまして申し訳ありません。完結までボチボチ頑張ります。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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