ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「ジャッカス、悪いけど先にパスカルに連絡させて」
CALL
「こちらラヴィ、パスカル今大丈夫?」
「ハイ。大丈夫ですよ」
「まずはごめんなさい。連絡もなく勝手に動いちゃったし、それに小麦を育てたいと言い始めたのも私なのに放り出すようにしてしまってごめんなさい」
「いえいえ。責めたりしませんよ。それに私もA2さんにもう一度お会いしたいですね。この前の件のお礼が出来ていませんから。ですが、ラヴィさんあまり子供たちの教育によくないので気を付けてくださいね」
「はい。すいません」
「8Bさん達には伝えておきますよ」
「お願いします」
「みんなーご飯よー」
「待ってました!!」
ジャッカスが物凄い速さで出て来た。
「ジャッカスあんたうるさいわよ」
2人も出て来た。
「「頂きます」」
みんな一斉に食べ始める。私も肉を噛みしめる。体に血が巡る感覚が分かる。味を噛みしめていると
「で、ラヴィあの建物の中で何があったんだい?」
「あ、食べながら聞いてもらって大丈夫よ。まずは・・・」
私は8B達を放り出して建物中に入った所からすべてを順序だててすべて話した。
「つまり、ラヴィとしては知らなかったとは言え結果的にA2との溝を深めてしまったと」
「悲しいけどそういう事になるわね。はあ、クソッ」
「アイツの不器用な所も事態の悪化に拍車をかけてしまっているんでしょうね」
「それに、今キャンプにはバンカーの連中がいるはずだ。手を打たないと今後もっと事態は悪くなるかもね」
みんな一様にため息をつく。
「なら、明日になったら私の無線機でアネモネにバンカー連中の事も含めて聞けばいい」
「そうね」
「なら今日はもう早い所寝ましょう。先輩もジャッカスさんも作業に子供たちと遊んだりと疲れてますから」
「そうするとしよう」
その後、私達は横になった。すぐに睡魔が襲ってきて眠ってしまった。
デボル・ポポルside
ラヴィご一行が村の復興作業で汗を流している頃・・・
「9S本当に大丈夫かしら?心配だわ」
治療が終わるとすぐに9Sさんはキャンプを後にしてしまった。私達にはどうしようも無いとは言え心配になる。
「ポポルそろそろ約束の時間よ」
時間を確認するとバンカーのみなさんの到着予定時間だ。
「来るぞ」
誰かがそう言うと転送装置の扉が開かれる。
「うわっ眩し!映像で見るよりも何倍も眩しい・・・」
なんとも珍しい発言である。キャンプ中のレジスタンスがこの発言に困惑していると、ぞくぞくと転送装置からヨルハの人が出て来る。そして最後に他とは違う服装の人が出て来る。
「私で最後だ」
そう言うとヨルハの誰かが「整列!」と号令をかける。バンカーのみなさんが整列する。そのぴりっとしている空気感がキャンプ中に伝わる。
「久しぶりだな。アネモネ」
アネモネさんが奥から出て来た。
「そうだな。まずは我々の救援と場所の提供感謝する」
「礼には及ばん。何私とお前の仲だ。この後すぐに情報を共有したい。構わないか?」
「ああ。なら、こちらも作業にかかろう。人類に栄光あれ!」
「「人類に栄光あれ!」」
ヨルハ式の敬礼をした後、みんな一斉に動き出した。
「あれラヴィが見たらどう思うかしらね?」
確かに。
「ほら、手伝うわよ」
デボルが動き出す。そのまま一日私達姉妹はヨルハ部隊のキャンプへの機能移設作業を手伝ったのだった。
エージェントside
「よし。ウイルスの除去は終わってる」
朝、それぞれ身支度を終わせ昨日21Oにつけたウォッチで作業の終了を確認する。
「どう?終わってる?」
「あら11B。終わったわよ。これからブラックボックス信号の周波数を変更するの」
「これでコイツも晴れて脱走兵ね」
「楽しそうね」
「そうね。真面目なコイツが脱走兵になったって知ったらどんな顔するか・・・」
うっわ凄い悪い顔してる。
「先輩。それは流石に趣味が悪すぎません?」
16Dもドン引きである。
ヨルハの敬礼ってなんかナチスのハイル敬礼と似てると何故か思った中の人でした。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。