ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第139話

エージェントside

「ひさしぶりね。私の顔覚えてる?21O?」

「11B・・・?なるほどここはあの世ですか。アンドロイドもあの世に行けるのですね」

「残念ながら生きてるわよ。私もアンタも」

偶に11Bは死んだと思われていることを忘れるのよね。

「そうですか。あの・・・私は死んだのではないのですか?」

「それは私が説明した方がいいわよね?」

私は座り込んでいる21Oの前で屈み同じ目線になる。

「あなたは?」

「初めまして。21O。お休みのところ叩き起こすような事してごめなさいね。私の名前はデリア・ミレッド・ハヴィランド。彼女たちからはラヴィと呼ばれてるわ。私がA2に刺されているあなたを運んでそこにいるジャッカスが治療したの」

私がジャッカスを指さすとジャッカスはエッヘンと胸を張った。う~んこれは頼もしい。

「本当、ラヴィに感謝しなさいよ。私だったらアンタの事助けなかったでしょうに」

「ちょっと先輩!!」

「16Bいいんです。それよりも、9Sはどうなりましたか?」

「どうやら生きてはいるみたい。残念ながら行方は分からないけれど」

私は21Oにお湯を渡す。

「・・・?」

「どうぞ。ただのお湯だけれど」

21Oは何故お湯を飲む必要があるのか分からない。といった感じでした。

「飲むと落ち着きますよ」

察した16Dが補足を入れてくれた。

「ふう。ありがとうございます。それで、何故11Bあなたは生きているんですか?16B

彼女を拘束しなさい」

どうやら落ち着きを取り戻したようだけど、明らか口調変わってない?これは、11B聞いてたけどかなり真面目な印象を受けるわね。

「残念!私もアンタも今は仲良く脱走兵だ!」

「馬鹿を言わないでください。さあ、早く16B」

私は21O以外に目配する。ジャッカスは苦笑い、16Dは真顔、11Bは大きくため息をついた。恐らくこれは何を言っても通じないわよね。私はM45A1を抜いた。

「16B?聞いていますか!!?」

私は21Oに銃口を突きつける。

「まあまあ、落ち着いて。ね?これから、あなたに何をしたのかを含めて話すから」

私は混乱している21Oを落ち着かせ、私の事、11Bの事、バンカーの事、あの後何をしたのか。21O現状を話してあげた。途中、ありえません。と声を荒げたことがあったがジャッカスが落ち着かせていた。

「つ、つまりラヴィさん、あなたは人類であると・・・?」

「ええ。心音でも聞いてみる?」

そう言うと21Oが私の心臓の音を聞く。

「少々納得ができない部分がありますが了解しました」

「そう。良かった。じゃあ次はそちらの番よ。あの塔で何があったの?」

21Oは少しの思考の後話始めた。

「これがあの塔で私が記憶している全てです。どうかしました?」

私は頭を抱えた。思った以上にマズイ事態になっていた。

「不味いな。ラヴィは9Sの仇うちを妨害したことになる。今後はラヴィの話すら聞かないぞ」

「やっちまった」

「それに私の何となくな勘ですが、9Sは2Bの仇を討つためだったら何だってしますよ。あくまで勘ですが」

私は16Dと始めて会った時の事を思い出した。

「いやー、それ以上行くんじゃない?それこそ刺し違えてでもA2を殺すでしょうね」

そんなことになったら意味が無い。

「どうする?アネモネにこの事を頼んでもヨルハ司令官に知られたら意味が無いぜ」

「あのクソ司令の事よ。私達が先に捕まるわ」

「その発言は見逃せませんよ11B?」

「21Oさん。前線勤務のヨルハの認識なんて私も含めて全員変わりませんよ」

何処に行っても上に居る人間が恨まれるのは変わらないのね。

「それじゃ21O今後あなたはどうしたいの?私達の身に危険が及ぶ以外なら何をしても構わないわよ」

「なら、」

決断が速いわね。

「なら、なら一緒に戦わせてください!」

なるほど覚悟は決まっているわけね。

「わかっ・・・」

「ちょっと待って」

11Bから止められる。

「私から一つだけ良い?アンタそれなりに戦闘できるんでしょうね。私は別に戦いたいって事には反対しない。でも、最近まで後方にいたアンタが戦えると思わないのよね」

21Oの表情が変わる。どうやら痛い所を突かれたらしい。そこに16Dが追加する。

「私もこの作戦に参加してたので分かりますけど、機械生命体が弱体化してる。そういう見立てで実施された作戦ですからね」

「つまり、初陣としては丁度いいわけかい?」

「そうです」

もうやめてあげて。

「で、ですが、このまま何もしないなんて事できません!」

しかし、悠長に21O訓練している暇などない。う~ん何かいい手は?ここで私は一つの提案をすることにした。

「ねえ、21O?銃に興味はない?」




司令部の後方要員が前線にでても役に立たない。恐らく21Oさんもその例に漏れることは無かっただろうなと考えてます。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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