ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
9Sside
「塔サブユニットへのアクセスが可能になりました」
チッ鬱陶しいな。サブユニットの周りは大量の機械生命体がうろついている。そいつらの相手をしながらもサブユニットをハッキングしていく。
「おめでとうございます!すべてのサブユニットのロックが解除されました。景品のファイナルワン賞は塔内部にご用意しております。ご来場お待ちしております」
アクセスの為にハッキングしようとするが侵入すらもままならない。
「敵の警戒レベルが上昇中。9Sによる塔への侵入を警戒している為と推測」
「邪魔するなッ!!」
ハッキングする手を止め機械生命体共の相手をする。
「クソッ!キリが無いッ・・・・!!」
倒しても倒してもすぐに増援の機械生命体が送り込まれてくる。
「友軍の反応アリ」
「友軍!?」
「君達は・・・・!?」
デボルとポポルが僕の目の前に姿を現した。
「9S・・・・」
2人は腰に下げている武器を抜き僕に対して向けて来る。
「来ると思っていたよ」
「くッ!」
2人は身構えた僕を通り過ぎ周囲を囲んでいた機械生命体を攻撃し始めた。
デボル・ポポルside
「9S・・・・来たね」
「そうだな」
私達が塔が見渡せる位置で休んでいると9Sがやって来た。
「どうしたの?行かないの?」
私が下に降りようと立ち上がるがデボルはじっと9Sを見たまま動かない。
「ポポル少しだけ待ってあげない?」
「待つ?」
「このままだと9Sは後悔するだろう?だから少し待とう」
「そうね」
私達は待ってあげることにした。塔の周囲に機械生命体が多少いるが別に苦戦してるわけではないし問題ないでしょう。
「おめでとうございます!すべてのサブユニットのロックが解除されました」
どうやら塔の周りのハッキングを終了させたようだ。
「敵の警戒レベルが上昇中。9Sによる塔への侵入を警戒している為と推測」
空から大量の機械生命体が投入されていた。デボルが立ち上がる。
「ポポルいくぞ」
私も覚悟を決めた。
「9S・・・・」
「来ると思っていたよ」
私達は何故か身構える9Sを通り過ぎ機械生命体へ攻撃する。
「ここは私達がなんとかする」
「君は塔への扉を開いて」
9Sがハッキングを再開する。
「デボル・・・・ポポル・・・・どうしてここに!?」
「約束しただろう!」
「は?・・・・何言ってるんだ!?」
「9S!今のうちにハッキングして!」
「訳が分からない!」
「詳しい事は塔に入ってから説明するから!」
「クソッ!」
9Sがハッキングを再開してくれた。これを私達が守り抜けばいい。襲ってくる機械生命体は増え続ける。だけど、9Sには触れさせない!!
「侵入は出来たみたいね」
「ああ。だがここからだぞ」
私達は攻撃に一層力を込める。私達をすり抜けて9Sに攻撃できた機械生命体は今のところ一体もいない。このまま守り切れる。だけど、ハッキングが始まってしばらくの事だった。
「なんだ・・・・この防壁・・・・」
「警告、閉鎖系防御システム」
「どうやったら壊せるんだ!?」
「予測当該自我データを暴走させる。その自爆エネルギーで防壁を維持的に麻痺させる事が可能」
「それじゃあ入れないのと一緒だ」
私はデボルと一瞬顔を合わせる。デボルは私の覚悟を見て一瞬迷うような表情をみせたが覚悟を決めてくれた。
「うわッ!」
9Sが防壁へのハッキング失敗で弾き飛ばされる。
「どうした!?」
デボルが9Sに駆け寄る。9Sをデボルに任せて私は防壁へアクセスする。
「この防壁は・・・・」
「ああああああああああっ!!」
私が回路に触れた途端すさまじい衝撃が襲ってくる。
「ポポルッ!?」
デボルの呼ぶ声が聞こえる。私は何とか意識を保たせハッキングを再開する。
「ダメだッ!その防壁は自己閉鎖系アルゴリズムで侵入は・・・・」
「うるさいッ!!!私達は、私達が犯した罪を償うんだッ!!!」
私達について回る決して決して消えない罪。
「そんな事をしたら、君の回路が・・・・」
「デボルッ!!!!」
「・・・・ああッ!!」
デボルが座り込む9Sを立たせる。
「今だああああああああああッ!!!」
「ぬあああああああああッ!!!」
微かに開いた入り口に9Sを放り込む。
「デボルッ!?」
「オマエは・・・・後悔するなよ・・・・」
「アアアアアアアアアッ!!」
私が倒れて手を放してしまったことにより塔の入り口が閉じられた。
「ポポル!大丈夫か!?」
デボルが私の事を支えてくれた。
「ごめん・・・少し休ませて・・・」
「ああ。よく頑張ったな。私の活躍そこで見ててくれ」
デボルが優しく私を壁に寄りかからせてくれる。そしてデボルは再び大量の機械生命体と対峙するのだった。
ポポル、扉開けてくれてありがとうな。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。