ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第145話

エージェントside

CALL

「アネモネか。珍しいなお前から通信なんて」

ジャッカスの無線が珍しくなった。しかも相手はアネモネとはね。

「はあ、分かったラヴィに変わるよ。ただし、次その隠語使ったら殴るからな」

え?私に用があるの?後、ジャッカスを虐めないであげて・・・・ジャッカスから無線が渡される。

「アネモネ、あんまりジャッカスを虐めないであげて。それで何の用?」

「ラヴィ不味いことになった」

アネモネの声のトーンから余程の事態であることが何となく分かってしまった。

「何があったの?」

「姉妹が増援を要請している」

「だから?増援を送ってあげたら?」

何故アネモネが私にわざわざ連絡してきたのかが分からないのだけれど・・・・

「送ろうにも位置が分からない。それともう一つ、私からの個人的な頼みだ。しばらく姉妹をラヴィの所で預かって欲しい」

は?突然すぎて理解が追いつかないわ。とりあえず、姉妹を見つけ出せばいいのね。

「ラヴィやって・・・・」

「ちょっと待ってろ」

無線機から視線を離すとパスカルが微笑んでいた。

「あー、パスカル申し訳ないんだけど・・・」

「聞かせて頂いてましたよ。わかりました。それでは私は村に戻り11Bさん達にこの事をお伝えいたします」

「ありがとう。本当にありがとう。ほらジャッカスも」

「あ、ああ、パスカルありがとう」

「いえいえ。その変わりかならず助けてあげてください。村の子供達もあのお2人とまた遊びたいといってましたので。あ、長話が過ぎましたね。それでは」

そう言うとパスカルはジェットを噴射して村へと戻って行った。パスカル本当にありがとう。私は再び無線機に目を向ける。

「ああ、それで?」

「ラヴィやって・・・・」

「やるわよ。それで情報は?」

遮って悪いけど時間が無いのも事実でしょ?

「ああ。2人は9Sの捜索に行ったんだ」

「ミイラ取りがミイラになったのか」

「違う!いいか、これから何があったのか話す」

「手短にな」

アネモネがキャンプで何があったのか掻い摘んで話してくれた。

「9Sは恐らくいろんな所にできたあの建築物を調査してたんでしょうね。クソ。あれは各地に散らばってるしそこに姉妹がいるとは限らないし、それに今から全部みるのは間に合わないわよ」

「いや、あの姉妹がそんな面倒するわけない。どうせあの一番デカイ塔で9Sを待ってるさ」

「なるほどね。それに賭けましょうか。ジャッカス行くぞ」

「それじゃラヴィ頼んだぞ」

「待て」

私がアネモネに聞いたのは掻い摘んだ話だ。それにこの話は詳しく聞かないとな。

「さっきの話詳しくはなせ。動きながら話は聞く。まさか話したらマズイことがあるのか?」

「・・・・分かった」

私の圧に負けアネモネが話し始めた。はあ、このやり方脅してるみたいで嫌いなのよね。

 

デボル・ポポルside

「ア゛アアアアアアアアアアアアア」

畜生・・・・コイツさっきよりも侵入するのキツくなってない!?何度も吹き飛ばされしりもちをついて塔の入り口を睨みつける。

「デボル!手をかして!」

ポポルが私にピストルを投げ渡して来る。片手でピストルを持って機械生命体を抑える。

「ハア、ハア、ハア」

「ポポル、大丈夫?」

「大丈夫よ。それより侵入すら出来てないじゃない。私がやろうか?」

私は首を横に振る。だって、ポポルそれしたらあなた死んじゃう。それに私はまだ活躍できてない。

「ポポル、たまには姉のかっこいい所みせないとね」

「はあ、頑張ってよお姉ちゃん」

ポポルもずっと呼吸が荒い。急がないと。私は再び扉に手をかざす。

「ハア゛アアアアアアアア!!」

「デボル頑張って!!」

「オラァア!!」

何とか無理やり侵入する。よし、本番はここからね。ハッキングの難易度はかなり高い。でもここまで来たんだ。やってやる!

 

エージェントside

「これがこの話の全容だ。なあ、ラヴィ私は本当に司令官に向いているのだろうか。私は反省と共に自信が無くなってしまった。前に話した時の内容覚えてるか?また同じように命令してしまった。また、私の命令で死人が出る・・・」

「チッ」

ジャッカスが舌打ちをしたことによりアネモネが押し黙る。ジャッカスを見るとうんざりしたような顔をしている。2人でため息をついた。

「なあ、そっちこそ前に話した時の内容覚えてるか?」

「え?」

「え?じゃない。私のあの時言ったわよね。自分の役職に誇りを持てって。アネモネ自身がどう思ってようが知った事じゃない。お前は司令官だ。どんな奴であろうとな。悲観的に考えずどうするか考えてろいいな!」

「だが、私は許されるべきでは・・・・」

「チッ。分かったわ。次キャンプに行った時殴ってやるよ」

「殴る?」

「そんなに罰がほしいなら私が思いっきり殴ってやる。それでいいだろ」

「うわー、ラヴィのパンチかなり痛いぞー。アネモネはバカだなー(棒読み)」

「わかった!覚悟しておこう!それじゃ頼んだぞ!」

「任せろ。ラヴィアウト」

通信を終え隣にいるジャッカスに無線を投げて互いにまた大きなため息をつく。

「そろそろつくな」

 

デボル・ポポルside

「これで終わりだっア゛アアアアアア」

何とか無理やりハッキングを終了させる。

「デボル!」

すぐさまポポルが駆け寄ってくる。

「格好よかったよ。立てる?」

「ええ」

実際は立つのがやっとの状態だ。いっその事このまま休みたいけど、ポポルが支えてくれる。全くお互いボロボロね。

「ここらへんでいいわよ」

私とポポルは壁に寄りかかる。

「デボル大丈夫?」

「ええ。それを言うならポポルも」

「でも、いい顔してるわよ」

「お互いにね」

互いに健闘を称えあう。もう私もデボルも立ち上がって機械生命体の山を突破することはできない。

「最後にラヴィさんに会いたかったね」

「デボルそれは贅沢すぎない」

「そうかもね」

目を閉じる。さて、どっちが先かしらね。機械生命体の足音が徐々に迫ってくる。でも、贅沢でも最後にラヴィに会いたかったな・・・・

「fooooooooooooooo!!」

突然の奇声と銃声。目を開ける。

「やっぱり弾を撃ちまくるのは最高だよ!そう思わないかい?」

「ジャッカスさんうるさいです」

ポポルに同意。うるさいわよ。爆薬オタク。




ラヴィさんは集中すると言葉遣いが変わり悪くなります。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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