ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「クソッ。どうやら2人共始めたみたいだな。出来れば始まる前に到着したかったが仕方ないか」
ヘリからスコープを使って塔の頂上の様子を見る。倍率が低い為に何となくでしかわからないがアレはどう考えても仲良く談笑って訳では無いわよね。
「で、どうするんだい?始まる前だったら何とかなったろうがこうなったら止めるのはかなり大変だぞ」
流石にゆっくりしすぎたわね。
「ラヴィさん、そろそろ塔に着きますけどどうします?」
「アレを見る限り話し合いで解決は無理じゃない?2人は2Bが生きてるなんて信じると思う?それに言ったところで『要請、推測による会話の中断』って横のポッドがうるさく騒ぐわよ」
デボルそれ一体誰の真似?
「とりあえず、乗り込むしかないだろ。間に入って話し合いで解決できるならそれでいいが、まあ恐らく実力行使になるだろうが・・・」
「私もそれで賛成だ。ところで一つ質問をいいかい?もし、そうなった場合勝てる勝算はあるのかい?9Sも中々だが2号は同じかそれ以上の実力があるが・・・」
「ああジャッカスさん、恐らくラヴィさんなら大丈夫だと思います」
「ポポルに同感。多分ラヴィはこの辺りのアンドロイドよりも実力はあると思う」
「その根拠は?」
なんかジャッカスが大学のウザイ教授みたいなこと言い出したんだけど・・・・
「ラヴィが特殊部隊員だから!」
デボルはデボルでなんでドヤ顔なの?
「みなさんそろそろです!」
ポポルが叫ぶ。
「ポポル!ロープで降下するね!」
ポポルが操縦席からグッと親指を立てる。頼もしいわね。デボルがロープの束を下に投げる。
「GO!GO!GO!」
デボルが私の背中をたたき叫ぶ。素早く降下する。
「邪魔するな!!」
「fuck!」
ロープから手を放し飛び降りる。9Sの横にいたポッドが降下中の私に向かって撃って来た。幸運なことに弾は当たらなかったけど状況は最悪ね。
CALL
「ラヴィさん大丈夫ですか!?」
上で見ていたポポルが通信してくる。
「ポポル!離脱しろ!」
「ですが、まだジャッカスさんが・・・」
「ここに居たらあなた達も危ない!いいからさっさと離脱しろ!!」
「だが、君1人で2人を相手にするのは流石に・・・・」
「黙れ!ポポルさっさと離脱しろ!私に構うな!やれ!!」
「ご武運を!」
ヘリが離れていく。
「ラヴィ!?お前大丈夫か?一体なにしにここに来た!?」
A2が駆け寄ってくる。
「殺し合いしてるバカどもを止めるためだよ」
「アハハハハハハ!!」
そんなやり取りを見ていた9Sが狂った笑い声をあげる。
「なるほどぉ!久しぶりですねラヴィさん?」
「久しぶりね」
「最後にあなたを見たのは8Bを捕縛しようとした時ですね」
私は右腕についているウォッチを見る。
「そうね。あの時はお仕事の邪魔して悪かったわね」
「ラヴィ一体何のことだ?」
「後でゆーっくり話してあげるからね」
「そいつに後でなんてありませんよ。そいつは今僕がここで殺します」
9SがA2に刃を向ける。A2も刃を向けようとするが私がA2の手を掴む。
「離せ。なんのつもりだ」
「さっき言ったわよね。私はお前らバカの殺し合いを止めに来たと」
「邪魔しないでください。そいつは2Bを殺した。それだけで十分なんですよ」
「ならどうして2Bのデーター送信履歴の最後がA2になってるのかしらね」
「え・・・?」
9Sの動きが止まる。
「私の技術があれば彼女を生き返らせられるのに」
「黙れ!それは2Bであって2Bじゃない!!紛い物だ!」
「いや、紛い物じゃない。A2が持ってるデータとあなたが持ってるメンテナンス時のデータこれを使ってブラックボックスを再起動する。まあ、あんまり死者をいじるってのはやりたくないんだけどね」
「否定、ヨルハ部隊のブラックボックスへの外部からの干渉は不可能」
A2の横にいたポッドが突っかかってきた。どうやら我慢が出来なくなったみたい。
「出来るわよ。お前らアンドロイドやヨルハなんかの末期の技術が幾らか前とは言え当時の最新技術を突っ込んだコイツに勝てるかよ」
私はウォッチを見せつける。
「ハッキングを検知」
どうやら9Sがしれっとウォッチへのハッキングを試みて弾かれたらしい。
「どうゆう事だ?」
「やっぱり。どうやらそれ機械生命体専用みたいね」
塔の入り口を姉妹がハッキングできて9Sが出来ないのはこれが理由だ。実際は侵入された側の防衛装置もあるが、人類が現存していた時代に作られた姉妹の2人は人類の技術を応用してできたあの防衛装置に少なくとも挑むことはできた。しかし、ヨルハが出来た頃にはすでにその技術はロストテクノロジーの一種だ。それに、9Sの言う通り機械生命体さえハッキングが出来れば上出来なヨルハにそんな物をわざわざ搭載するバカはいない。
「クソッ!なんであなたがそんなものを!」
「え、私人類だもん」
口を開けまた固まる9S。
「冗談だと思うなら私をハッキングしてみればいいんじゃない?」
まあ、人体にハッキングもクソもないのだが・・・・
「ふっアハハハハハハハハハハ!!」
突然9Sが狂ったように笑い声をあげる。
「何がおかしい」
A2の声が心なしか怒りを含んでいる。
「だって最高じゃないですか。A2だけじゃなく、人類も殺せるなんて!!」
「9S落ち着け!ラヴィは本当に人類でお前も心音を聞けば・・・・」
「黙れッ!黙れッ!僕の邪魔をする奴はみんな殺す!!」
「2B・・・見ててねぇ」
「はあ、後で2Bになんて言われても知らないからな。さあ、9S!私を殺せるもんなら殺してみろよ」
色々作者の妄想が入っております。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。