ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第153話

A2side

「・・・!!」

これが9Sの回路か。私はアタッカータイプだからな。ポッドがいないとハッキングは出来ない。こんな状況ではあるがやはり物珍しさはあるよな。

「ポッド・・・・9Sの論理回路を修復する」

「了解」

「9Sを汚染している汚染している場所を教えてくれ」

「了解。ヨルハ機体A2。この先に9Sのコアデータが格納されている。報告、ウイルス汚染が深刻で除去は困難」

「・・・・いや、一つだけ方法があるはずだ」

「・・・その方法は推奨できない。私はヨルハ部隊支援随行ユニット。支援しているヨルハ機体A2に害をなす行動にはは賛同できない」

「意外と・・・・イイ奴だな。お前は」

21号、お前があの時この方法を使った理由が分かったよ。私もあの時お前の正気を疑ったな・・・まあ、横にいるコイツは普段は勝手に物事をすすめる鬱陶しい奴だが、大事な所は私に委ねてくれる・・・いい仕事ぶりだ。入り組んだ道を進み階段で上り下りを繰り返す。そして、ひときわ長い階段の上に光がさす。多分、アレだな。私は階段を駆け上がる。そして、眠っている9Sの方に手を添える。

「私が・・・・・全部・・・・・ポッド・・・・9Sを頼む」

 

エージェントside

A2の横で停止していたポッドが動き出し、よくわからない力で9Sを持ち上げる。あんな小さいの何処にそんな力が?

「A2、君は?」

「私は、まだ、やることがあるから・・・先に行ってくれ」

「了解」

ポッドが9Sを持ち上げ動き出す。

「9Sさんを早くこちらに」

ポポルの誘導で9Sの体をヘリにのせる。

「ラヴィ!悪いがウォッチ貸してくれないか?」

ヘリに居るジャッカスにウォッチを投げてやる。ナイスキャッチ!ジャッカスはすかさず9Sに装着して応急手当を開始した。すると9Sに随伴していたポッドが現れ9Sに寄り添うようにしてヘリに乗る。二体とも9Sの傍にいるのかと思っているとおもむろにこちらに寄って来た。

「要請、これからする質疑に対する応答」

「どうぞ」

「貴殿の高い技術をしようすればA2を生き返らせることは可能か」

「できるわよ。それじゃ私からも一つA2は今何しようとしてるの?」

「回答。この塔を破壊しようとしている」

「それでどうして生き返らせる云々になるか分からないんだけど・・・」

「A2がこれから行う行動によって塔が倒壊する可能性がある」

ん?これが?私が指を地面を指さす。

「肯定。そのため、A2は倒壊から脱出できない可能性が高い。そのために・・・」

「ちょっと待てよ。なんだ?お前さっき害をなす行動には賛成できないとか言っときながらこれには何もしないのか?」

「これは彼女の意思」

「は~お前はアレか?うまい事抜け穴ついたつもりか?それに私はその案に反対。もしそれでA2が倒壊した瓦礫に巻き込まれてバラバラになったなんてなれば、生き返らせるもクソもあるか。そんな事になって見ろ。ハッピーエンドは絶対にない。私が思い描くやつも、お前が叶えたいやつもな」

矢継ぎ早にまくし立てると、ポッドからの反応が無くなった。

「疑問、ラヴィが思い描くハッピーエンドでA2は笑っているだろうか?」

「あら、ずいぶんと抽象的な質問ね。まあ、そうね。笑ってるさ」

「要請、ラヴィが思い描くハッピーエンドの実施。そのためなら当ポッドは協力を惜しまない」

「いいねえ。そうこなきゃ。よし、とりあえず塔を崩そうとしているA2を止めないとね」

「ラヴィ、何か方法は?」

「ウォッチは今使ってるし・・・ちょっと手荒になるけどA2なら大丈夫か」

私はハッキングをして動かないA2の背後に立つ。そして少し後ろにポッドがいる。なんか不思議な感覚。

「それじゃA2・・・良い夢を。フッ!!」

動かないA2の後頭部を思いっきりライフルのストックで殴りつける。するとA2の体が倒れこむ。

「それじゃあヘリに運びましょうか」

 

A2side

流石に見慣れたな。私は塔のシステムに侵入しこれを壊す。進入した途端に子供の笑い声が聞こえる不思議な場所だった。

「コイツだな」

光に触れようと近づく。手を伸ばせば届く。そんな時だった。

「それじゃA2・・・良い夢を」

その瞬間私の視界は真っ暗になった。




ポッドとA2のやりとり大好きです。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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