ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第155話

エージェントside

「ラヴィー-!」

座り込む私とヨルハ組の3人の所にヘリが着陸した。

「ラヴィ!大丈夫?生きてる?」

「生きてるわよ。ここに居る天使様3人のおかげでね。にしても良く場所が分かったわね」

「それはですね。パスカルさんからラヴィさんが姉妹の2人の捜索に行かれたという情報を貰った時点では全く分からなかったんです」

「それに、無線に連絡しても誰も応答してくれないし。で、途方に暮れてたらヘリが飛んでるのが見えたから急いで来たって訳。本当間に合って良かった」

私もそう思う。どうやら今回は天使様の他に幸運の女神さまも微笑んで下さったみたいね。

「ラヴィさんは姉妹の捜索が目的でしたよね?それが何がどうなればこんな大惨事になるんですか?」

私は無残に崩れ去った塔の残骸を振り返る。本当どうしてこんな大惨事になったんだか・・・

「だが、努力しただけはあったと思うぞ。2号と9Sの殺し合いを止めたんだ」

「なッ!彼は・・・彼は・・・今どこにいますか?」

デボルが手招きする。ポポル扉を開ける。

「9S!こんなボロボロになって・・・」

9Sの少し汚れた頬を21Oは優しく触る。

「あとで、しっかりと治療したら再起動する。大丈夫。彼はいきてるよ。この様子だと不安だろうが問題ない。だって君もつい数日前までこれだったんだから」

「なるほど。ジャッカスさん」

21Oはジャッカスと向き合う。

「9Sの事よろしくお願いします」

「任せたまえ」

「微笑ましいわね」

「そうですね。ラヴィさん立てますか?」

11Bと16Dが手を差し出して来る。

「・・・・・ッ!!」

立ち上がろうとした時、横腹に痛みが走った。見ると、棒状の金属が横腹に突き刺さっていた。興奮していて気が付かなった。

「大丈夫ですか!?すっすぐに治療を!?」

「16D落ち着いて。とりあえず、拠点に戻って治療しましょう。ごめん肩貸して」

11Bと16Dの肩を借りてヘリに乗る。A2と9Sが寝ている所に私が乗ると他のみんなが乗る場所が無い。

「ラヴィ、私達の事は気にしないで。走って帰るから。デボルしっかり操縦しなさいよ」

「任せて。それじゃラヴィさん」

ヘリが離陸する。

数分後~

「ラヴィさん着きましたよ。歩けます?」

ポポルが肩を貸してくれる。歩けないわけではないけど、歩くたびにクソ痛い。

「ありがとう。ポポルここで良いわ。ちょっとみんなが戻ってくるまで休ませて。あと水貰える?」

「どうぞ。ラヴィさんゆっくり休んでください。9Sさん運んできます」

そう言うとポポルは再び屋上へと戻っていった。貰った水を一口飲む。疲れた体に染み入る。残りを一気に飲む。さて、腹に刺さってるコイツどうするかなあ。

「ラヴィ・・・さん9Sさんここでいい・・・ですか?」

「ちょっとポポル大丈夫!?」

生き絶え絶えに9Sを背負ったポポルが戻って来た。

「え・・・ええ。大丈夫?少し休んでから行ったら?」

「でも・・・放置するのは・・・ハアハア・・・」

「9S背負ってその状態じゃA2なんて背負えないわよ。みんな来るまでましょ?あ、ごめんもう一杯貰える?」

ポポルに水をもう一杯貰い、となりに座ったポポルと一緒に飲んだ。なにか話を振ってあげようと思ったけど、あまりにもポポルがハアハア言うから遠慮した。

「ラヴィ~ただいま~」

しばらくするとみんなが戻って来た。

「おかえりなさい。11B、16D。ヘリの所にA2が寝たままだから悪いけど運んできて貰える?」

「わかりました」

2人がA2の元へと向かった。

「それでラヴィそれどうするの?」

デボルが横腹を指さして言う。

「抜くわよ。放置するわけにはいかないんだけど・・・一応聞くけど・・・キャンプに人類の治療できる人っていたりする?」

「流石に人類の治療は・・・」

「ですよねー。自分でやるしかないか。さて、みんな悪いんだけど手を貸して。えーとまずは、デボルそこの棚からウォッカ取って。で、16Dは沸騰したお湯作ってくれる?」

「いいけど、何?お酒飲んで痛みごまかすの?」

「そんな事しないわよ。あージャッカスそこにある私の服。あーローブでいいやこれ使って細く長く切ってくれない?」

私は腰に付けたナイフを渡す。これはみんな何をするか分かったみたいだった。

「包帯を作るんだろう?分かった。出来る限り長く切ろう」

「ラヴィ、この酒であってる?」

「合ってるわよ。それとデボルにお願いなんだけど、これがどんな風に刺さってるか教えてくれる?位置的にどうも見えなくて」

私は着ていたシャツを捲りあげる。ポポルがのぞき込むと横に居たポッドが明かりで傷元を照らしてくれた。

「どんなかんじ?」

「う~ん。この金属自体は曲がってるけど、先の方は真っ直ぐ刺さってるみたい。それに今分かるのはあの建物が凄い古いってことくらい」

「どうして?」

「だってこの金属すっごい錆びてる」

「ありがとう。とりあえず、引っ張れば何とかなりそうね」

「ラヴィさんお湯湧きました」

「それじゃその切った古着茹でてくれる?」

鍋に古着が放り込まれる。これで5分くらい待って乾かせば完了だ。

「A2さん寝かせて置きますね」

2人がA2を運んできてくれた。A2を9Sの隣に寝かせる。

「それでラヴィ話して貰える?一体なにがあったの?」

「準備が一通り終わったらコレ抜くから途中になるかもだけどいい?」

5分後~

「ラヴィさん5分経ちました」

「乾いてる?」

「はい!」

「それじゃ悪いんだけど、もう一度沸かすところからもう一度お願いできる?ジャッカス、ナイフ返して」

ポポルにナイフを渡す。

「あれ?引き抜くんじゃないの?ナイフなんて何に使うの?」

「抜けなかったら腹開いて取り出すしかないでしょ。その時は誰かよろしくね」

その一言にみんなの笑みが消えた。冗談だったんだけどな・・・




今日は一旦ここまで。ふと思いましたが、作中の地球、もし人類がのこっていて戻ってくることになるとしたら住める環境はあるのでしょうか?
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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