ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第158話

エージェントside

「両手の感覚がない・・・」

目を開け両手左右を見ると、右にデボル、左にポポルが乗っていた。どうやら私も撫でてる間に寝ちゃったみたいね。時間を確認するために右腕を動かそうとするが、微動だにしない。

「デボル、デボル起きて」

必死に下敷きになっている右腕を動かす。

「ん~」

その揺れに気づいたデボルが動きポポルに当たる。2人が互いにもぞもぞ動き体が当たる。

「ん~あ、ラヴィおはよう」

「おはよう。で、悪いんだけど、腕から退けてくれない?」

「あ、ごめんごめん。重くなかった?」

「感覚がない」

ウォッチを確認するといつもより2時間程遅かった。

「そろそろ起きないと。ポポル起きて」

2人でポポルの体を揺する。

「ん~何よデボル。まだ、寝たい」

「いい加減に起きろっ」

デボルがポポルの頭を叩く。パこんっ!と軽快な音が響いた。

「あ~ラヴィさんおはようございます。あ、すぐに退けますね」

ポポルが私の腕の上から移動する。感覚が戻ってくる。

「みなさんを起こしてきます」

「頼んだ」

私は体を起こす。まだ、傷が痛いが問題ない。顔を洗って屋上に上って風にあたる。冷たい風にあたり一気に眠気が吹き飛ぶ。

「おはようございま~す」

「おはよう」

「ラヴィおはよう」

アンドロイドにも寝起きの良し悪しってあるのね。

 

「さて、みんないい?」

「問題ありません」

数分すれば、みんなそれなりに身だしなみを整えて集合する。

「それじゃ、昨日の通りに。何かあったら連絡頂戴」

私は9Sの義体のそばに座る。

「ねえ、あなた一晩中彼についてたの?」

ポッド153から返事はない。だが、昨日の事を含めて話は聞いてるはずよね。私が9Sのブラックボックスに侵入する。ポッドは侵入に気づいてるだろうけど、それすら反応がない。膨大なデータの中から該当するデータを探す。

「改めて凄いわね。この膨大なデータやソースコード。これを全て手動で打ち込むの骨が折れるでしょうに」

データの中を見ているとブラックボックス信号の項目が出て来る。他のみんなにもやったように信号の周波数を変更する。

「それじゃ一度死んでもらうわよ」

ブラックボックスを停止させる。パソコンのシャットダウンの様に静かにブラックボックスが停止した。

「ヨルハ機体9Sの生体反応途絶。ポッド153。君は独断思考や、発言が可能になった」

ポッド042が言うがポッド153は反応しない。ポッドには目が無いけど、じっと9Sを見つめている気がした。再びウォッチを接続し、ブラックボックスを再起動する。

「システム再起動。ボディユニットチェック完了。ヨルハ機体9Sの再起動に成功」

「よし。上手く行った」

すると、9Sの傍を離れなかったポッド153が私の目の前に来た。

「ラヴィ、貴殿の働き大変感謝する」

頭を下げるような動作をする。

「へえ、ならそんな小難しい言葉使うなよ。なんて言うか、形式的な感じがする」

私の言葉に困惑するポッド153。何となく見て分かるようになってきた。私が微笑んで待っていると

「9Sを救ってくれてありがとう」

「どういたしまして。それじゃ、このデータの山から2Bのメンテナンスログを見つけ出すのを手伝って」

「了解。該当ファイルを発見」

仕事が早い。そのデータを一つ一つ確認してウォッチにダウンロードする。

「よし。それじゃ聞いてたと思うけど、目を覚まさせるのはこの腕が治ってからね」

「了解。その件について。当ポッドもレジスタンスキャンプに同行する。また、一部ヨルハ部隊の情報を逐次提供する」

「だが、それは・・・」

「これは私の意思。それにヨルハはもうない。私は9Sを助けてくれたラヴィを守りたい。ポッド042、分かってくれ」

「了解」

「さて、話は纏まった?次はA2の方よ。今日のうちに9Sをキャンプに送り届けたいの。もたもたしてる時間は無いわよ」

A2のブラックボックスに接続する。

「A2の内に移行された2Bのデータを発見」

「これはこれは、結構な量ね」

そのファイルに保存されていたデータは一つ一つが大きかった。確認してからダウンロードするのも一苦労ね。

「目が疲れて来た。よし、休憩がてら9Sをキャンプに届けるわよージャッカス、21O準備して。ポポル、ヘリの操縦お願い」

さて、一体何が待ってるやら。




次回、レジスタンスキャンプへ。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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