ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第159話

エージェントside

キャンプに行くにあたってもしもに備え、ライフルを軽く点検した。

「ん?キャンプに行くのかい?少し待ってくれ。今、アネモネに連絡を入れる」

「私がやるわ。無線機を貸して」

CALL

「こちらアネモネ。ジャッカス今度は何をやらかした」

「そうね。これからやらかすから事前申告ってとこね」

「ラヴィか。ちょっと待て」

アネモネと思われる足音が聞こえる。

「すまん待たせたな。で、事前申告とはどういうことだ?」

「これからヘリでそっちのキャンプに行くから」

「一応聞くが状況はキャンプの状況は分かってるな?」

「もちろん。だからこそ大胆に行くのよ」

「わかった。レジスタンスは私がいるから問題ないが、ヨルハに関しては、ホワイトに従ってる。何があるかわからんぞ」

「用心しとくわ。あと余談なんだけど、包帯に使えるような布切れってあったりする?」

「あるぞ。わかった。それも用意しておこう」

「お願いね。それと、前に行ったこと覚えてるな」

「ああ」

「震えて待ってろ」

 

「行きましょうか」

屋上に出ると、21Oが9Sをヘリに乗せようとしているところだった。

「しっかり固定してください。突風にあおられたりすると危険ですから。それじゃ、離陸しますね」

 

レジスタンスキャンプ上空

「おー慌ただしく動いてる動いてる。下にいるのはアネモネに・・・ヨルハの司令官様だぞ」

「諸悪の根源ね」

「全くですね。先輩」

あれ?16Dあなた前まで、司令官の肩持ってなかった?ヘリの高度が地面に近づくにつれ、銀髪の長い髪の女が私達の事を睨みつけるように見ているのが良く分かった。

「ポポル、エンジンは止めないで」

「了解しました」

ヘリから降りるとアネモネが近づいてくる。

「ほら、包帯だぞ。それで、見て分かると思うがホワイトがお前と話をしたいと言ってる。構わないか」

アネモネはホワイトの事を親指で指さした。顔が物凄い面倒くさそうだった。

「ええ。それと担架をお願いできる?」

アネモネが担架を取りにキャンプに戻って行った。それとすれ違うように

「どうも。デリア・ミレッド・ハヴィランドだ。よろしく」

握手の為に手を差し出す。

「ああ。ホワイトだ」

互いに握手をする。

「お話の前によろしいですか」

「構わん」

私は戻って来たアネモネに担架を受け取るとヘリに戻ってジャッカスに渡した。ジャッカスが頭の方、21Oが足の方を持って9Sを運び出す傍にはポッド153。ホワイトは21Oを見て驚いているようだった。すれ違いざまに担架が止まる。

「アネモネこの2人用の部屋のベット借りるよ」

「わかった」

「司令官、何故私がこちら側に居るのかは後で落ち着いたらお話します」

「良いだろう。6Oにも挨拶しておけ」

2人はキャンプへ入って行った。

「うちの9Sが世話になったな」

「いえいえ」

「それでだ。お前の後ろにいるのは11B・16Dで間違いないか」

「ええ」

「引き渡す気はないんだろう?」

「もちろん」

「お前の事は後で21Oに聞くとする。9Sの事は感謝する」

そう言うとキャンプへと戻って行ってしまった。1人で話すだけ話して行っちゃった・・・その場に残ったのは私とアネモネだけだった。

「何というか、アイツは悪い奴では無い・・・と思う。ハア」

「アネモネも大変ね。さて、約束は覚えてるわよね?」

アネモネの体がビクッと震えた。

「な~に私は人類よ。幾ら本気で殴ってもアンドロイドには敵わないわよ。下手したら私の手の方が負けるかもね」

「何の気休めにもなってないんだが・・・」

「ま、とりあえず、口閉じて歯を食いしばれ」

アネモネが目を閉じる。

ガゴンッ!!

辺り一帯に金属が殴る音が響き渡る。拳にジーンと痛みが響く。

「ほら立てよ。もう一発いくぞ」

「え!?ラヴィちょっ!!」

アネモネの手を引いて立たせる。

ガゴンッ!!

もう一度一帯に金属が殴る音が響き渡る。

「あー痛って・・・アネモネ大丈夫?」

「今まで殴られた中で一番痛かった気がする」

私の拳も今までで一番の痛みを経験してるけどね。

「そういえば、降下作戦の時に次あったらお茶の約束したの覚えてる?今度こそできると良いわね」

「そうだな。畜生まだ痛む」

アネモネが頬を撫でながら言う。

「それじゃ」

私はヘリに乗り込むのだった。

「それじゃ帰りますか」




アンドロイドのような金属の塊みたいなの素手で殴ったらかなり痛いだろうな。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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