ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第162話

エージェントside

「よし。データ移行で何かエラーは出てないわね」

にしても骨が折れる。データを一つ一つスキャンする。データの総量が膨大なうえに、一つのデータのソースコードですらそれだけで分厚い本になるレベル。それを私一人でチェックしているのだ。レジスタンスキャンプから帰ってきた段階で確認しても、全体の4分の1しか終わっていなかった。

「これは今日一日で終わらせるのは流石に無理ね。今日はこれくらいにしましょうか」

そういう私の額には夕日が差し込んでいた。

 

「みんな~ごはんよ~」

私が呼ぶとヨルハの2人とデボルの2人が下から上がってきた。

「今日は少し手抜きだけど勘弁してね・・・」

「良いんですよ。ラヴィさんも偶には楽しないと」

「そうよ。それにあの鬱陶しい21Oが居なくなって取り分が増えたしね」

11Bはいい加減に21Oと仲直りしなさいよ・・・

「にしても一気に静かになった気がしますね」

「居ないのは21Oとあの爆薬オタクだけなのにね。ったくあの変人今思えば毎度うるさすぎるのよ」

「その割には、懐かしそうな口調で言うわね」

「あっ、いやっそのぉ・・・とにかくあるの!」

もう素直じゃないわね。

 

「「ごちそうさまでした」」

「お粗末様でした」

食器を洗いつつお湯を沸かして、それぞれのコップに入れていく。私とジャッカスはアフターコーヒーだ。

「それで、作業の進捗状況はどうだい?」

「やっと折り返しかな。データ一つ一つが膨大なのよ。そういえば、あなた達アンドロイドも同じようなデータ・プログラムが組まれてるって事よね」

「そうですね」

「ひゃー、精密機器の塊ね。それで、衝撃注意では無いとは・・・技術の進歩って凄いわね」

「そうだな。ラヴィが人類じゃなければ君の脳のデータを抽出したいよ」

抽出って怖い事言うわね。

「でも、ラヴィって私達の知らない事知ってるし私達アンドロイド特にヨルハはS型機以外は戦闘以外とりえないからなあ・・・」

「でも、今の先輩はバンカーで一緒だった時よりも自我のような物があると思いますよ」

「自我ですか」

「自我っていうのは、環境によって形成されていくものだからね。まあ、みんな個性があって大変結構。さて、そろそろ寝ましょうか」

コップを軽く水洗いしたのち逆さにする。そして、みんな徐々に横になる。

 

朝~

「ほら、みんな起きて」

みんな、むくりと体を起こし、準備を始める。私は包帯を取り換える。傷を見るが流石にこの短時間でふさがったりはしないわよね。包帯を巻き終える。

「さて、折り返しは過ぎたし頑張らないと」

私はA2にウォッチを接続して作業を開始する。傍にはポッド042。やはり、ヨルハの事を聞くのはポッドが一番いい。だが、ポッドと私、この体制でも時間はかかる。これ、開発した人類に会ってみたいわ。さぞ、頭がいいんでしょうね。

「ラヴィ、アネモネより通信」

「どうして直接かけてこないのかしら?」

「先ほどから連絡はあったがラヴィが無視していた」

なんてこった。あまりの作業量に無心になっていたのがマズかった。

「ごめん。すぐに繋いでもらえる?」

「了解」

「ラヴィ。今、時間いいか?」

「ええ」

「本当に大丈夫か?無理なら少し間を開けるが・・・」

すいません。さっきまで連絡に気付かなかっただけなんです。

「大丈夫。本当に大丈夫だから」

「わかった。これを見てくれ」

ポッドの画面に大量の文字が映し出される。

「なにこれ?」

「これは、私とA2が出会った頃、そして真珠湾降下作戦の私なりの記録だ」

真珠湾降下作戦。初めて会った時に教えて貰った作戦。A2がヨルハを裏切る理由になった作戦。前に聞いたのは掻い摘んだ話だ。それに、アネモネとA2の関係も気になる。

「読んでも?」

「勿論だ。別途質問は受け付ける」




中の人は猫舌なので、熱いの飲めないんですよね。なのでアフターコーヒーとか頼んでも一番飲み終わりが遅いです。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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