ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
A2の攻撃を私は回避し続ける。9Sと戦って分かった。やはり人類とアンドロイドでは力の差がありすぎる。特にヨルハは一見小柄な9Sでも私の首を折りかけた。つまり、A2の力はそれ以上。刃を受け止められたとしても手が持たない。この私の不利に気づいているだろうA2は攻撃は重く、それでいて手数も多い。だからこそ、避けるしかないのだ。決定的瞬間まで。
「A2!どうした!さっさと私をやってみろ!」
A2を意図的に煽る。
「黙れ。その手には乗らんぞ」
A2はこれを機にさらに警戒してか、私との距離に注意するようになった。畜生。私としては近づかないといけないのに・・・仕方ない。無謀だが攻撃に転じないと。
「ッッ!!クソッ!」
攻撃に転じた矢先A2の重い一撃を貰う。やはり9Sとは比べ物にならない程重たい。何とか受け流す。その際に無理な姿勢になってしまう。それをA2は見過ごさない。攻撃がさらに激しく重い攻撃が来る。無理な姿勢により、耐えることも徐々に辛くなる。押し返そうにも体勢的にどうしようもできない。ついに倒れこむ。冷たい瞳で私を見下すA2。刃を私に振り下ろそうとする。素早く腰のM45A1を引き抜きA2に向ける。この動きもある程度予想していたであろうA2は素早く距離を取る。よし!仕掛けるのはこのタイミング!!
「なっ!」
素早く立ち上がるとライフルを拾わずにA2に肉薄する。
「オラァ!!!」
慌てて防御の姿勢になるA2の右手を思いきり蹴飛ばす。過去一番の強さで放たれた蹴りはA2の右手に握られていた武器を思いきり吹っ飛ばした。
「クソっ!!」
自棄になったようにパンチを繰り出してくるA2。それを躱し、咄嗟にパンチをしていた腕をつかみ私のほうに引き寄せる。バランスを崩したA2をがっちりとホールドする。
「離せ!!」
A2が私の腕の中で精一杯の抵抗を試みている。A2そのバカ力で抜けられるもんならやってみなさい。
「A2、私の勝ちでいいわね?」
「まだだっ!」
「いいわよ。好きなだけ暴れるといいわ。私は付き合うわよ」
「ラヴィ離せ!どうして私のことを気に掛ける。私みたいな奴どこでどう死のうと勝手だろうが!!」
「黙れ」
私はA2の耳を私の左胸。心臓のあたりに持ってこさせる。A2の抵抗が弱まってきたことで私も息を整え心臓のペースも落ち着いたものになってきた。それと比例するようにA2も徐々に大人しくなっていく。
「A2、流石に私の勝ちでいいわよね?」
「・・・ああ」
A2はどこか不貞腐れたように答えた。
「ラヴィ・・・教えてくれ。どうして私を助けてくれた。いや、どうして私にかかわろうとする」
「そうね・・・ちょっとこの映像でも見て貰おうかしら」
ウォッチをA2の顔の前に持っていく。
「おいラヴィ、拘束を解いてくれ」
「嫌よ」
「もう勝負は付いてるだろうが!」
「敗者は勝者の言うことを聞くものよ」
「勘弁しろ・・・」
とは言いつ少し拘束している力を弱めてやる。確かに、A2は抵抗しなかった。
「今から見るのは、まあ、昔の私かな?」
歯切れの悪い私の顔をA2がのぞき込む。つい、昔の自分を思い起こす。そして、私の顔を見ているA2を覗き込む。この顔があの映像を見たらどんな表情になってしまうか・・・正直見せたくない。だが、多分今の私が何を言ってもA2の心には響かないでしょうね。
「A2・・・すこし、私の昔話、いや懺悔に付き合ってくれる?」
ラヴィさんの過去とは!?(正直行き当たりばったり執筆だから怖い)
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。