ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

166 / 193
第166話

エージェントside

A2の攻撃を私は回避し続ける。9Sと戦って分かった。やはり人類とアンドロイドでは力の差がありすぎる。特にヨルハは一見小柄な9Sでも私の首を折りかけた。つまり、A2の力はそれ以上。刃を受け止められたとしても手が持たない。この私の不利に気づいているだろうA2は攻撃は重く、それでいて手数も多い。だからこそ、避けるしかないのだ。決定的瞬間まで。

「A2!どうした!さっさと私をやってみろ!」

A2を意図的に煽る。

「黙れ。その手には乗らんぞ」

A2はこれを機にさらに警戒してか、私との距離に注意するようになった。畜生。私としては近づかないといけないのに・・・仕方ない。無謀だが攻撃に転じないと。

「ッッ!!クソッ!」

攻撃に転じた矢先A2の重い一撃を貰う。やはり9Sとは比べ物にならない程重たい。何とか受け流す。その際に無理な姿勢になってしまう。それをA2は見過ごさない。攻撃がさらに激しく重い攻撃が来る。無理な姿勢により、耐えることも徐々に辛くなる。押し返そうにも体勢的にどうしようもできない。ついに倒れこむ。冷たい瞳で私を見下すA2。刃を私に振り下ろそうとする。素早く腰のM45A1を引き抜きA2に向ける。この動きもある程度予想していたであろうA2は素早く距離を取る。よし!仕掛けるのはこのタイミング!!

「なっ!」

素早く立ち上がるとライフルを拾わずにA2に肉薄する。

「オラァ!!!」

慌てて防御の姿勢になるA2の右手を思いきり蹴飛ばす。過去一番の強さで放たれた蹴りはA2の右手に握られていた武器を思いきり吹っ飛ばした。

「クソっ!!」

自棄になったようにパンチを繰り出してくるA2。それを躱し、咄嗟にパンチをしていた腕をつかみ私のほうに引き寄せる。バランスを崩したA2をがっちりとホールドする。

「離せ!!」

A2が私の腕の中で精一杯の抵抗を試みている。A2そのバカ力で抜けられるもんならやってみなさい。

「A2、私の勝ちでいいわね?」

「まだだっ!」

「いいわよ。好きなだけ暴れるといいわ。私は付き合うわよ」

「ラヴィ離せ!どうして私のことを気に掛ける。私みたいな奴どこでどう死のうと勝手だろうが!!」

「黙れ」

私はA2の耳を私の左胸。心臓のあたりに持ってこさせる。A2の抵抗が弱まってきたことで私も息を整え心臓のペースも落ち着いたものになってきた。それと比例するようにA2も徐々に大人しくなっていく。

「A2、流石に私の勝ちでいいわよね?」

「・・・ああ」

A2はどこか不貞腐れたように答えた。

「ラヴィ・・・教えてくれ。どうして私を助けてくれた。いや、どうして私にかかわろうとする」

「そうね・・・ちょっとこの映像でも見て貰おうかしら」

ウォッチをA2の顔の前に持っていく。

「おいラヴィ、拘束を解いてくれ」

「嫌よ」

「もう勝負は付いてるだろうが!」

「敗者は勝者の言うことを聞くものよ」

「勘弁しろ・・・」

とは言いつ少し拘束している力を弱めてやる。確かに、A2は抵抗しなかった。

「今から見るのは、まあ、昔の私かな?」

歯切れの悪い私の顔をA2がのぞき込む。つい、昔の自分を思い起こす。そして、私の顔を見ているA2を覗き込む。この顔があの映像を見たらどんな表情になってしまうか・・・正直見せたくない。だが、多分今の私が何を言ってもA2の心には響かないでしょうね。

「A2・・・すこし、私の昔話、いや懺悔に付き合ってくれる?」

 




ラヴィさんの過去とは!?(正直行き当たりばったり執筆だから怖い)
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。