ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第169話

エージェントside

「ちょっとの間旅行にでも行こうかしら」

「旅行?詳しくせ・・・」

「「ただいまーー!!」」

ジャッカスの言葉が11B達の元気な声に遮られる。

「お帰り。どうだった?楽しめた見たいね」

11B達の顔には土がかなりついていた。かなり激しかったみたいね。

「ちょっと!!なんで帰ってきてるのよ!爆薬オタク!!」

「はあ・・・記憶が正しかったら私は死にかけの君たちを救った気がするんだがねぇ。まあいい。それより、また一から説明するのか。面倒くさい」

ジャッカス、チラチラこっちを見ないで。

「なら、ご飯にしましょうか。それならジャッカスも話せるでしょ」

「ラヴィ!待ってました!」

みんな苦笑いで下の階に降りていく。

「ラヴィ、お前も大変だな」

「多分、そういう性分なんでしょうね。私は」

A2に慰められつつ私も下の階に降りる。

「あ、そうだ。ラヴィさんこれどうぞ」

ポポルから大きな袋を渡される。開けて中を見てみると、真っ白な小麦粉だった。

「いいわね。今日は無理だけど、近いうちに久しぶりに焼きたてのパンが食べられるわよ」

「楽しみにしてます」

ポポルから受け取った袋を傍に置くと私はご飯の準備を開始した。

 

「さあ、召し上がれ」

「「いただきます」」

「・・・いただきます」

みんな勢いよく食べ始める。今日は人数が多いのでそこそこの量を用意したつもりだけど・・・みんなよく食べるわね。見るとA2もおいしそうにご飯を頬張ってくれている。結局、食卓は戦場になるためみんなほとんど会話がない。私としては嬉しいんだけどさ・・・

「お腹一杯になった?ハイどうぞ」

みんなに食後のコーヒーやお湯を渡す。

「それじゃ、聞きましょうか。まず、ラヴィさん、A2さん、あの後どうなったのか教えて貰えます?」

なんだろう心なしか16Dの私の見る目に圧がある気がするんだけど・・・

「ん?私が来る前に何かあったのかい?」

「はあ、ジャッカスの話しもあるし、手短にかいつまんで話すと・・・」

ラヴィさん説明中~

「ラヴィ・・・あのさぁ・・・」

「ラヴィさん・・・人のこと言えないじゃないですか!!」

はい・・・ごもっともなご指摘でございます。私は終始彼女たちの攻撃に耐えるのだった。

「あ~そろそろ私の話しいいかい?」

ジャッカスのこの一言でようやく私は解放されたのだった。

ジャッカス説明中~

「はあ、やはり司令部は信用ならんな」

「A2さんが言うと説得力が違いますね。まあ、私も先輩もとっくに愛想つかしましたけどね」

「それで、どうするの?また前みたいに乗り込むの?」

「いや、私とA2で数日旅に出ようと思って」

「「は?」」

いや、ちょっと待て、ジャッカスとA2はさっき言ったでしょうが。

「待て、私も行くなんて聞いてないぞ」

「少数精鋭で行くならA2さん以上の適任はいないでしょうね」

「火力が高いのはコイツだしね」

「おい!お前らは何で誰もラヴィのこと止めないんだ!?」

あの~そんな言われ方するとこっちも傷つくんですけど・・・

「別に止める要素ないじゃないですか」

「それに何かあったとしてもA2の事見捨てたりしないでしょ」

「A2・・・私と一緒はイヤ?」

姿勢を低くして上目遣いでA2を見上げる。

「・・・わかったよ。クソっ///」

「それでラヴィとA2が一緒に行くとして残った我々に何か指示はあるかね?」

「残ったみんなで2Bを再起動させて。それから彼女の面倒を見てあげて」

「え!?ラヴィさん抜きでですか!?」

「私が居ない時にヨルハが何か仕掛けてきた時に備えてね」

私が言わんとした事がみんなに伝わったようだ。

「わかった。2Bの件は私達が責任を持とう。2人は楽しんでおいで」

「ありがとうね。それとみんな、特に16D、ヘリを使いたいから移動は徒歩で」

「わかりました。それに状況が状況ですし、歩き回るのは控えますよ」

「さて、話もまとまったし寝ましょうか」

みんな各々それとなく決まっている定位置で横になる。唯一定位置のないA2が私の横に来た。真似をして目を閉じているA2の頭を撫でる。最初は払いのけられたいたが、ついに抵抗が無くなった。そして、暫くするとスースと静かに寝息らしきものが聞こえてきた。ふふっ。寝顔も可愛らしいわね。




一度でいいから本編で心からA2の笑顔が見たかったな。
誤字脱字、解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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